記事一覧

鶴竜関に初金星の隠岐の海関。3日目日馬富士関を破れば、一躍今場所の主役となる可能性もある


1横綱2大関が破れる波乱の幕開けとなった秋場所。
 <br>


2日目は初日黒星で綱取りに後がない稀勢の里関が、栃煌山関を見事な左からのおっつけで破った。

連敗すれば、ほぼ綱取りが消えるというプレッシャーのかかる場面で前日とは打って変わった素晴らしい攻めを見せた。
気持ちの切り替えが得意でない稀勢の里関だが、この勝利はやはり重圧のかかる綱取り場所を連続で経験した賜物だ。
悪い流れを払拭する気持ちのよい勝利で3日目を気持ち良く迎えられるだろう。
 <br>


そして、初日強烈な喉輪で圧勝した日馬富士関は対戦成績で負け越している嘉風関との一番となった。
立ち合い低い姿勢でぶつかった日馬富士関が優位に立つが、嘉風関も反応の良さですぐに回転の早い突きを見せながら横綱を押し込んでいく。
そのまま嘉風関が土俵際まで押し込むが、日馬富士関は冷静に相手の出方を窺い嘉風関の腕を手繰るとそのまま出投げのような形で相手の
体制を崩しそのまま押し出して勝利を収めた。

この一番は、回転の早い両者だけにバチバチと火花が出るような攻防だったが、
相手に押し込まれる場面でも、熱くならずに勝機を見出す日馬富士関の落ち着きが光っていた。
この勝利で今場所はいけるという確信をつかんだことだろう。
 <br>


他にも
実力者の栃ノ心関を一気の電車道で下した琴奨菊関。
若手筆頭である正代関に何もさせず勝利した豪栄道関。
大型の魁聖関を相手に、頭をつけて腰を落とした安定感のある相撲を見せ白星を挙げた照ノ富士関
と上位陣は総じて調子を上げて来ていると感じられた。

上位陣安泰かと思われた2日目だったが結びの一番に再び波乱が待っていた。
横綱鶴竜関が、稀勢の里関を破り勢いに乗る隠岐の海関に黒星を喫したのだ。

 <br>


立ち合いは鶴竜関が上回ったように見えた。そして腰を下ろしたままジリジリと攻め寄せる、いつもの横綱の形だ。
土俵際まで追い込まれる隠岐の海関だが、ふてぶてしいほど画面からは焦りが伝わってこない。
そして、うまく左を差すと前に出てきた鶴竜関に絶妙な投げを打ち、隠岐の海関の逆転勝利となった。


相撲感が戻っていないという解説の舞の海氏の指摘もある通り、鶴竜関はまだ調子が上がってきていないのだろう。
まさかの連敗で憔悴気味の表情を浮かべた鶴竜関だが、まだ相撲勘が戻っておらず今場所は苦しい相撲となるだろう。

一方、実力者を連日破る活躍を見せた隠岐の海関ににわかに注目が集まっている。

 <br>


190cmを超える長身。端正なマスクと非常に絵になる隠岐の海だが、その実力は解説の北の富士氏などから高く評価されている。
今年に入って、3月場所で2大関、5月場所で1横綱1大関、先場所も1横綱1大関を破るなど上位陣にも十分通用する実力をもっている事が数字からも見て取れる。
ただ、三役に上がったかと思うと負け越して平幕に戻るといういわゆるエレベーター力士から脱却することができないのである。
つまり、その気になれば上位陣すら脅かす力があるが、いまだそのポテンシャルを最大限に活かしきれていないのが隠岐の海関なのだ。

持ち前の稽古嫌いが災いしてるだろうが、飄々とした立ち振る舞いからも感じられるように、あくまでもマイペースに無理をせず相撲を取っていることが番付を駆け上がっていけない理由ではないだろうか?
例えば、初日から絶対に負けないという闘志を前面に出した相撲を見せることができれば自ずと勝ち星は2桁に乗せられると思うのだが、
実際は直近3場所で初日から連敗を喫しているように、ピリッとしない内容でなんとか勝ち越しという成績がやっとであった。

 <br>



しかし。前述したように初日から連敗がお馴染みの隠岐の海が今回は実力者相手に連勝でスタートダッシュを決めている。
ここで3日目の対戦相手の日馬富士関を破ることがあれば、勢いそのままに優勝争いのトップを走れる可能性もあるのだ。
そうなれば、眠れる大器が一気に目覚めることも十分考えられる。
稀勢の里が初優勝を目指してここ数場所苦しんでいる中で、飄々と賜杯を抱くことすら成し遂げてしまいそうな底知れなさがこの力士には感じられるのだ。

 <br>


秋の空のような移ろいやすさが魅力の隠岐の海だが、今場所は白鵬関不在のチャンスの場所だ。
この日に嘉風関が見せたようなガツガツとした勝利に貪欲な相撲で日馬富士関にも勝利し、今場所を盛り上げてもらいたい。




スポンサーリンク

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

momiji

Author:momiji
相撲に関わる色々なランキングを作成しております。

・相撲ポイント
15日間の幕内力士の相撲を最高点10点最低点0点で採点

6点・・・特筆すべき内容がない勝利
5点・・・特筆すべき内容がない敗北
※不戦勝は6点

カテゴリ欄の「2017年各場所ランキング」から素早く確認できます

スポンサードリンク