記事一覧

Xデーが忍び寄る白鵬関。大相撲の未来のために、真剣に「白鵬超え」を目指す力士が現れて欲しい


いよいよ秋場所開催まで一週間を切った。各力士が、それぞれ最終調整段階に入っていることだろう。

そんな中、心配なニュースが飛び込んできた。横綱白鵬関が、左膝を負傷しているとの事だ。階段歩行もままならないとの情報もあり、休場の可能性も出てきている。少なくとも、ベストコンディションで本場所を迎えることは難しい状況だ。
先場所負った左足の怪我から今回の膝の負傷に繋っていると思われることから、これまでに蓄積してきた怪我や疲労が身体に影響を及ぼしていることは疑いようがないだろう。

今年に入り2場所の優勝を飾っているものの、今まで見せたことが無いような土俵上での乱暴な立ち合いや態度は、怪我で思うような相撲が取れない苛立ちが起因しているように感じられる。
横綱として務めた9年間で休場1場所という抜群の身体の強さを誇る白鵬関にも、確実に衰えが現れているのだ。今だ第一人者として、大相撲を引っ張る立場で有ることに変わりはないが、確実に引退の二文字は忍び寄っている。

それは、大相撲の土俵から白鵬関が去った後のことも考えなくてはならない時期がいよいよ来ているということなのだろう。


東京オリンピックまで現役を続けると宣言している白鵬関のことだ、実際にあと4年は横綱を張ってやるという気持ちでいるだろう。それまでに、白鵬関の後継者となり得る力士は出てくるのだろうか?私は今から4年経ったとしてもそのような力士は現れないのではないかと不安を抱いている。

事実、白鵬関が横綱の地位に就てから9年間経ってもライバルと呼べる力士は未だ現れていないのだ。
この先数年が経ってもその状況は変わらないのではないだろうか?
しかし、白鵬関を凌ぐような次世代を担う力士が台頭しなければ大相撲の競技レベルは確実に落ちてしまう。
白鵬関が現役であるうちに、後継者と呼べる、毎場所横綱としのぎを削る相撲を取れる力士の誕生が望まれる。
しかし、考えてみるとそもそもなぜそのような力士が今まで現れなかったのだろうか?


原因の一つは、シンプルだ。白鵬関が強すぎた。
史上最多の37回の優勝に加え、すでに語り草となっている幕内連続勝利数63という数字がその強さを物語る。今までの記録を次々に塗り替える力士のライバルなどそう簡単には出てこないものである。
ただ、もうひとつ要因があると私は考える。
それは、強すぎる白鵬関の存在があまりにも高い壁となり、他の力士たちからその壁を超えてやるという気概すら奪ってしまったのではないかということだ。


私は、決して現役力士が怠けているなどと言いたいわけではない。
むしろ、日々泥にまみれて必死に稽古を積んでいる力士の方々に、尊敬の念しか持っていない。
ただ、今「白鵬関を真剣に超えようと思っていますか?」と質問をしてどれだけの力士が力強くYESと答えられるだろうか?
多くの力士が、「やれることはやっている。ベストは尽くしている」と答えるのがやっとでは無いだろうか?

それを証明するように、白鵬関と対戦する力士たちが口を揃えて
「少しでも、横綱を焦らせたい」「横綱の形にさせない」「自分の力を出しきりたい」
という言葉を口にする。

非常に前向きで結構だが、絶対に勝ってやるという気概が感じられる言葉では無い。
それを証明するように取り組みでは、横綱に良いようにやられてしまっている。
特にこの傾向は、若手力士に多いと感じられるのだ。偉大と言っていい程の実績を持つ横綱に畏敬の念を持つのは当然だが、その心構えを変えなくては白鵬関を超える第一歩目からつまずいていることになる。


心構え、つまり考えが間違っているということは白鵬という希代の横綱を倒し超えるための真剣さの欠如である。そのため、勝つための準備が足りないということになる。
真剣に具体的に考えるのであれば、稀勢の里関はもっと腰を低くして相撲を取るだろう。照ノ富士関は、怪我をせずに戦い続けるために頭をつける相撲を覚えるだろう。
そもそも、全ての力士が白鵬関を求めて宮城野部屋に出稽古に行くだろう。
厳しい言い方になるが、結局は白鵬関を倒せたらいいなと言う願望の延長で稽古をしているに過ぎないのではと感じてしまうのだ。
これではライバルなどそもそも誕生しようがない。


日馬富士関は、先場所賜杯を抱いた。また稀勢の里も、白鵬関から白星を挙げている。白鵬関が、蓄積した怪我などの影響で本来の相撲を見せられないこともあり、力関係は変化しつつある。
しかし、夏場所の稀勢の里関との全勝対決のようなひりつく勝負所では、多いに燃えて全盛期に勝るとも劣らない相撲を見せてくれる。
そして、勝利に燃える白鵬関を真っ向から破る力士ことが、大横綱の後継者となり得ると私は思うのだ。
そのためには各力士が真剣に白鵬関を超えることを考えて相撲に向き合わなければならない。


先のことはわからない。
それ故に、白鵬関が現役でいられる時間が突然終わる可能性も否定できない。
「いつまでもあると思うな親と金」という諺ではないが、この最強横綱とていつ土俵を去るのか誰にもわからないのだ。
各力士の意識改革に期待すると共に、果敢に白鵬関に挑戦する姿を秋場所で見せてもらいたい。

スポンサーリンク

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

momiji

Author:momiji
相撲に関わる色々なランキングを作成しております。

・相撲ポイント
15日間の幕内力士の相撲を最高点10点最低点0点で採点

6点・・・特筆すべき内容がない勝利
5点・・・特筆すべき内容がない敗北
※不戦勝は6点

カテゴリ欄の「2017年各場所ランキング」から素早く確認できます

スポンサードリンク