記事一覧

若手が土俵を盛り上げる中、休場しても本場所を賑わす安美錦関に脱帽した〜2016年名古屋場所4日目〜


名古屋場所4日目。
この日、横綱鶴竜関の休場が発表されイマイチ賑わいにかける日になるかと考えていた。
しかし蓋を開けてみると、若手や、上位陣に内容の濃い相撲が多く見られただけで無く、土俵以外にも盛り上がりを見せる面白味に溢れた1日となった。


順を追って取り上げてみよう。


上位陣で全勝をキープする3名はそれぞれが持ち味を出した。

照ノ富士関は怪力自慢の栃ノ心をがっぷり四つの相撲で組み止め、重い腰を活かし安定感のある相撲で勝利を収めた。

稀勢の里関も、実力者隠岐の海関との1番となったが、全く問題にせず立合いから一方的に攻める相撲で勝利した。

白鵬関は、1横綱1大関を倒して好調の栃煌山関に対しかち上げを見せる厳しい相撲で破った。

3名共に安定した強さを見せておりこのまま星を積み上げて行くことが予想される。


上位陣の相撲は非常に見応えがあったが、私がこの日注目していた1番は他にあった。
正代関と遠藤関の若手実力派同士の対決だ。

この二人は1歳しか離れていないが出世のスピードは遠藤関が圧倒的に早かった。
正代関も相撲前のインタビューで、出稽古に来た遠藤関に全く歯が立たなかったと話しており、大相撲に入ってしばらくは大きく力の差があったのだろう。

ただ、着実に力をつけた正代関は頭角を現し、現在若手筆頭と言って良いほどの存在となった。

対して、怪我の影響で停滞するものの、依然上手い相撲を見せる遠藤関。
この取り組みは今後上位に食い込んでいくのはどちらかを選別するような興味深い1番である。注目しないわけにはいかないのだ。

思わず身を乗り出して仕切りを見守ったが、立ち合いから今場所イマイチ調子の上がらない遠藤関を正代関が一気の相撲で土俵外まで運んでいった。

正直、ここまで一方的な展開になるとは思わなかったが、それだけ差がついていることが証明されたということだろう。


解説の北の富士氏が口にした通り、正代関は上手く成長すれば大関、横綱すら狙える可能性を秘めている。
胸を出して当たる悪い癖を修正できれば、持ち前の粘り腰も加わって今からでも上位陣に対抗できるだろう。

逆に遠藤関は、上位に食い込むためには試行錯誤をしなくてはならない。

怪我の影響で、以前のように横に動くことができず立ち合いで当たり負けると、一方的に押し込まれるケースが増えている。
怪我をする前は、動いて自分が有利な体勢に持ち込む戦い方を取ることができたのだが。

身体が大きく無い遠藤関に上位陣に当たり勝つような重い立ち合いを求めるのはなかなか酷なことだ。

三役以上を求めるためには何かを変えていかなければならないが、修正能力の高い遠藤関ならば、それを実行できるだろうか?

柔らかく上手い相撲は間違いなく見るべきところがある。
光明を見出して欲しいものだ。


さて、この日は土俵以外にも盛り上がる場面があった。

大関琴奨菊関を破り、殊勲インタビューを受けていた宝富士関だったが、休場している同じ部屋の安美錦関に話が及ぶと、言伝を預かっている話し

「安美錦は元気です」

とまさかの殊勲インタビュー中の近況報告となったのだ。

思わぬ展開にインタビュールームは笑いに包まれた。
さすが面白味のある受け答えに定評のある、エンターテイナー安美錦関と言ったところだろうか。


今場所インタビューを受ける関取衆が、あまりに型通りの受け応えを繰り返すので若干辟易していたところだ。
関取の口から何かを語るのはその人となりを表現することとなり、ファンが楽しみにしている。

取り組み直後の状態で、無理に笑いを取れとは言わないが、ファンが注目していることを意識して、少しでも心を配ったコメントをしてもらいたい。


さて明日は早くも序盤戦を終える5日目となる。
どんな相撲を見ることができるか楽しみだ。

スポンサーリンク

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

momiji

Author:momiji
相撲に関わる色々なランキングを作成しております。

・相撲ポイント
15日間の幕内力士の相撲を最高点10点最低点0点で採点

6点・・・特筆すべき内容がない勝利
5点・・・特筆すべき内容がない敗北
※不戦勝は6点

カテゴリ欄の「2017年各場所ランキング」から素早く確認できます

スポンサードリンク