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好取り組みを見せてくれた二人に拍手を送りたい。そして稀勢の里関にはとって大事な2日間が続く。〜2016年夏場所13日目〜


勝った方にも、負けた方にも惜しみない声援が送られた。それだけ素晴らしい相撲だった。これぞまさに大相撲である。

今場所注目の1番は、横綱白鵬関が優勝を目指す稀勢の里関の挑戦を退けた。


私はこの取り組みが当初ポジティブな結果にはならないと考えていた。

稀勢の里関が勝てば、以前の万歳三唱のような観客の無粋な行動を目の当たりにしなくてはならないと考えていた。
また、白鵬関が勝ったとしてもそれはつまり肘打ちの立ち合いを誰も止めることが出来ないことを意味する。
それもまた、決して気持ちの良いことでは無い。
是非見たい取り組みではあるが、晴れやかな気持ちになるような1番にはならないであろうと考えていた。

しかし、その予想は大いに裏切られた。
取り組み後、お互いが力を認め合うように穏やかな表情を見せた。
そして観客の声援も温かさに溢れていた。

このような結果に至って理由は、二人の力士がお互いが抱えている課題に対する答えを見せてくれたためだ。


稀勢の里関は、今までの白鵬関との1番でプレッシャーに負け本来の力を出し切れずにいた。

地力を出せれば、もっといい勝負ができるはずだと言う歯痒さを感じると共に
白鵬関と並ぶこと、つまり綱を張ることはまだ叶わないのでは無いかと言う焦燥感を覚えていた。

しかし、昨日の相撲では、緊張はしていたものの今場所見せていた、
腰が重くしっかりと相手を攻め込む相撲を見せることができた。
それは充分に横綱に通用し、終始攻め立てていた。勝敗を分けたのはわずかな差だった。

今まで積み上げてきた稀勢の里関の努力も、今まで信じ声援を送り続けてきたファンの行為も無駄でないことを証明することができたのだ。


対する白鵬関にはその乱暴すぎる相撲に、批判が集まっていた。
このままでは今まで白鵬関を応援していたファンすら離れかねない状況であった。

相手を傷つけかねない立ち合いをやめ、しっかりと受け止めて勝つ相撲を見せなければならないのだが、勝ちにこだわる横綱は戦い方を変えることは無いと考えていた。

しかし、稀勢の里関と相対した白鵬関は今までとは、全く違った姿を見せた。

横綱相撲で稀勢の里関に立ちはだかったのだ。
しかも第一人者として、綱取りを目指す大関にその資格があるかを試すべく、あえて相手が得意な左四つに組ませたという。
それは我々相撲ファンが白鵬関に、そうあって欲しいと望む横綱像そのものだった。

かくして、今場所最も注目された1番は勝敗はともあれ、お互いの土俵態度、相撲内容は充分に満足できるものだった。


2016年夏場所も残りあと二日となった。
大一番を制した白鵬関は、鶴竜関、日馬富士関と今場所好調とは言えない横綱勢が相手だけにこのまま優勝する可能性が高い。

大きな一敗を喫した稀勢の里関は、優勝の可能性はかなり低くなったが、残り2番の相撲は重要な意味を持つ。
先場所、横綱戦を連敗しているだけに、横綱相手でもしっかり勝てることを見せる必要がある。
そうなれば、
来場所は今場所以上に多くのファンが認める綱取り場所となるはずだ。

綱を張れる実力があることを、周りに認めさせる大事な2日間が稀勢の里関を待っている。

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