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再び挑戦の時が訪れた。全勝稀勢の里関を白鵬関が迎え撃つ。〜2016年夏場所12日目〜


完勝の稀勢の里関。辛勝の白鵬関。12日目はこのように表現できるだろうか。


稀勢の里関は、手負いの照ノ富士関を難なく寄り切った。

この1番、負けが込むと立ち合いの変化も辞さない相手だけに、何か起こるのではと考えていた。

しかし、蓋を開ければあっさりと勝負が着いた。

照ノ富士関に立ち合いの動きが無いか充分に警戒した稀勢の里は、想像以上に冷静だった。
動きを見切った後は、左右の腕をうまく使いながら攻め込み反撃を許さなかった。
まさに万全の相撲で明日の取り組みに向けて弾みを付けた。


一方の白鵬関は今場所初めて危ない場面が見受けられた1番となった。


立ち合いで右張り差し、左肘打ちという必勝パターンを繰り出したが
豪栄道関の出足が鋭く右の肘でダメージを与え切れない。
逆に、右の脇が空いたところで前廻しを取られ呼び込む形となってしまう。

これは豪栄道関が優位かと思われたが、そこは横綱白鵬関。
相手の動きに反応し直ぐに距離を取ると、足が流れた豪栄道関がそのまま崩れ落ちた。


今場所1番危なかったということで辛勝と冒頭で表現したが、
その後の反応速度はさすが横綱と思わせる立ち回りだった。

調子はしっかり上がっているようだ。


12日目をお互いが勝利したことで、いよいよ13日目は全勝の横綱大関同士の今場所最も注目の1番がとり行われる事となった。


優勝という頂を目指す稀勢の里関にとっては、何度も跳ね返されてきた最大の難関に再び挑む事となるわけだが、かつて無いほど勢いに乗っている。

それは、弱点と言われた序盤での取りこぼしを無くし、また同格の大関達を真っ向から受け止めて撫で斬りにしてきたことが証明している。

考えてみれば、稀勢の里関は勝てば優勝に近づくという場面で、何度も期待を裏切ってきたこと。
そのことは、本人も自覚しているだろう。

不甲斐ない自分に嫌気が差したこともあるかもしれない。
ただ、それでもなお一歩一歩積み重ねて改善した結果が今に繋がっているのだ。


この1番で稀勢の里関が勝利できれば、最大の弱点とされた勝負弱さも克服できたと考えていいだろう。
それはつまり綱を締めて行く資格があるということに他ならない。


これほど勝つか負けるかでひりつくような1番は他に無いだろう。

前日苦戦した横綱も、対稀勢の里関となると抜群の集中力を見せる。

どんな結果が待っているか本当に楽しみだ。
個人的には、肘打ちに来る白鵬関を上回っての勝利を期待したい。





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