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白鵬関に大相撲を去って欲しいのか?恣意的な正代コールを行う観客に不快感を覚える~2016年夏場所4日目~



4日目を迎えた夏場所は、荒れた展開となった。
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琴奨菊関が変化に屈し、照ノ富士関は新小結魁聖関に完敗し、まさかの連敗となった。

他にも、復調の気配を見せる遠藤関や横綱相手に善戦した逸ノ城関など取り上げたい内容が盛りだくさんなのだが、
どうしても触れなければいけない取り組みがある。

白鵬関と正代関の初顔合わせとなった1番だ。
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私はこの1番を非常に楽しみにしていた。
若手有望株の正代関が、本場所で白鵬関相手にどのような相撲を見せるのか?
稽古場でも胸を合わせたそうだが、
横綱相手に全く勝負にならなかったと報道されている。
稽古場での大敗を経て、どのような作戦を立てこの1番に臨むのか、今後の正代関の伸び代を測る上でも注目の相撲だった。

ただ、そんな大事な相撲は観客の恣意的で軽率な行為によってぶち壊された。

現地で相撲観戦された方がこのブログを読んで頂いているなら教えてほしい。
一体、どれほどの人数が正代コールに参加したのだろうか?


この正代コールは、TVで見ていて本当に不快だった。
相撲を見ていて、心がうすら寒くなるような苛立ちを覚えたのは2013年九州場所の万歳三唱事件以来だ。
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正代関を応援したい気持ちはわからないではない。
横綱初挑戦であり、先日大きな震災に見舞われた熊本出身力士だ。
その正代関が現役最強横綱に勝利すれば、それだけ被災者に勇気を与えられるかもしれない。

ただTVを通して聞こえた正代コールにはそういった温かみは全く感じられなかった。
間違いなく若手への声援を隠れ蓑にした、とげとげしい白鵬関への攻撃だった。
しかもそれは立ち合い直前までしつこく鳴り響いていた。
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その結果、相撲は破壊された。

異質な雰囲気に影響を受けたかのように正代関は心許ない立ち合いを行い、
心を乱された白鵬関は、立ち合いで感情的な張り手を見舞い土俵際でだめ押しを行った。
そして、「どうだ!」と言わんばかりに懸賞金を乱暴に受け取った。
明らかに、悪意に満ちた声援を行った観客への報復行為だった。
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一連の行動に加担した観客は、強さを求めるあまりに時として乱暴な行動を取りがちな最近の横綱に対し「No」を突きつける
アピールのつもりだったのかもしれない。
それでは、狙い通り白鵬関の心を乱すのに成功し実際その姿を目の当たりにしてどう感じたのだろうか?
自分たちの行為が、暴走する横綱に待ったをかけた、大相撲に貢献したとでも思うのだろうか?
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万歳事件、審判部批判を行ったことへの過剰な非難、千秋楽変化による優勝者インタビューでのブーイング、
そして今回の正代コール。
それら全てが、白鵬関を蝕みさらに頑なにさせてしまう。
白鵬関と相撲ファンとの溝は、かつてないほど広がってしまっている。

この流れは、元横綱朝青龍を土俵から去らせた流れと同じではないか。
心無い行動をとった観客は、白鵬関を大相撲の世界から追放したいのだろうか?
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相撲はスポーツではなく神事であるというファンは少なくない。
それゆえに、力士たちに強さだけではなく他者に対する心配りや美しい所作も求める。
白鵬関を批判するファンも、まさにそういう事なのだろう。
強さだけでなく、心を磨けと言いたいのだ。

であるならば、一勝を挙げることに必死に戦っている力士の心を乱すような悪趣味な声援は
神事である相撲を見守る人間の態度としてふさわしいのだろうか?
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今場所、立ち合いの所作を厳格化し相撲の美しさをさらに高めようとする審判部の動きがある。
これを機に、相撲ファンも自身の観戦態度を見直し、相撲の価値を高める良い流れの一助となることを願ってやまない。

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