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優勝者インタビューで涙を見せた白鵬関。日本出身横綱の出現が待たれる。〜2016年春場所千秋楽〜



優勝インタビューで、白鵬関は思わず声を詰まらせていた。
15日間の闘いを賞賛してくれる、観客の温かい声援が耳に届いたからだ。

「千秋楽で、変化で相撲が決まってしまい申し訳ない。」

白鵬関は、絞り出すようにそんな事を呟いた。
自分の取り口に問題があったかも知れないが
決してファンを軽んじる相撲を取っているわけでは無いと言いたかったのだろう。

そして、この言葉は今場所中盤まで行ってきた乱暴な相撲への説明であるとも感じられた。


初日から宝富士関に敗れ、限界説が流れた。
そんな周囲の雑音を黙らせようと、とにかく勝つ事にこだわろうとした。
ここから今場所後半戦のような相撲が取れていれば、何も問題は無かったのだろう
しかし、肘の状態は相当深刻だったのだ。

勝つためには、相手に恐怖心を与えるような相撲を取る必要があった。
栃煌山関に見舞った、エルボーまがいかち上げはその典型であり
ダメ押しも、思い通りの相撲が取れない苛立ちもあっただろうが
威嚇という意味も含まれていたと感じる。

相手を壊しかねない乱暴で感情的な相撲は、受け入れがたいが
勝つために最善を尽くしていたということは十分理解できる。


白鵬関が不運なのは、その素晴らしい実績故に、結果と内容両面を求められ続けてしまうことだろう。

白鵬関は間違いなく衰えている。それは疑いようがない事実であるにもかかわらずだ。

おそらく、以前の力があったら手負いの日馬富士関相手であれば
しっかり組み止めて相撲を取れていただろう。
余裕を持って勝てない状況だからこそ、変化してしまった。
優勝するための最善の手段であったはずだが、熱戦を期待したファンから、正確には稀勢の里関の優勝を期待したファンが正解かも知れないが、大ブーイングとなってしまった。


その一挙手一投足を批判されてしまうような現在の状況は、
白鵬関と対等に比較される相手がいない事に起因する。
つまり長らく続いている、日本出身力士の不在こそが根本の原因であるだろう。

この歪な状況を打破する方法は、日本出身横綱の誕生しか無いのだ。


稀勢の里関が、今場所準優勝という結果を受けて、
来場所は綱取り挑戦場所となる可能性があるとの報道を目にしている。

まずは優勝するのが先だろうと思うのだが、それでも白鵬関に取っては朗報なのかも知れない。

「少しは俺の気持ちをわかってくれよ。」

インタビューで本音を垣間見せた白鵬関が、純粋な競技者として相撲を取れる日が早く来ることを願ってやまない。

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・相撲ポイント
15日間の幕内力士の相撲を最高点10点最低点0点で採点

6点・・・特筆すべき内容がない勝利
5点・・・特筆すべき内容がない敗北
※不戦勝は6点

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