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ライバルの綱取りを奇襲で終わらせた稀勢の里関。後半戦でファンを納得させる相撲をとる責務を負った。〜2016年春場所9日目〜


「いつも以上に落ち着いている」
仕切りを重ねる稀勢の里関は、大一番を前に
瞬きが増えるでもなく顔を紅潮させるでもなく穏やかだった。

時間いっぱいの声がかかり、お互い土俵に足を踏み入れる。

気合が乗ってきた琴奨菊関。
対する稀勢の里関も、、、あれっ?先ほどと変わっていない。

「なんだろう、この違和感は?まさか変化しようと考えてる?」

待ったなしの声で、今場所の行方を左右する大関同士の1番が切って落とされた!


結果はご存知の通り、稀勢の里関のまさかの変化により、あっけない幕
切れとなった。

変化は技のひとつであり、それを食う力士が悪いと考えているので
変化についてとやかく言うつもりはない。
稀勢の里関は、琴奨菊関に勝つための最善策を選んだのだろう。


稀勢の里関と琴奨菊関は対戦回数が59回とこの1番で史上最多を更新した。
間違いなく好敵手と言って良い。

稀勢の里関も、その好敵手を
がっぷり組み合って打ち負かし、万雷の拍手を受けて土俵を降りたかったはずだ。

あえて、非難されてでも変化を選択し勝ちにこだわった事は、
心の底から賜杯を抱くことを切望しているからであり、
むしろそう決断し、遂行したことを評価すべきだとすら思える。


ただ、である。
今場所大注目の1番だっただけに熱戦を期待していた観客を裏切ってしまったことは事実である。
また、綱取りのために懸命に闘っている琴奨菊関の挑戦を
消化不良のまま事実上の終戦宣言をしてしまったことは、紛れもない事実だ。


今場所のメインイベントである、琴奨菊関の綱取りは急速に萎んでしまった。
次に注目されるのは稀勢の里関の優勝という事になる。
しかも変化で、綱取りの挑戦というお祭りを終わらせたことにより
ファンの目はいつも以上に厳しいだろう。


稀勢の里関は琴奨菊関から大きな1勝をもぎ取ったが、
同時に今場所の主役としての重責を引き継ぐ形となった。


10日目の相手は、横綱鶴竜関。

自分が変化した翌日だけに非常に嫌な相手だが、ここで勝たなくては主役の座を守るどころか
総スカンを食らってしまう。

どんな立ち合いになってどんな結果を迎えるのか?
しっかりと見届けたいと思う。

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