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賢明な相撲が裏目に出た日馬富士関。己を信じた琴奨菊関の決断が勝利を摑んだ。2016年初場所12日目


日馬富士関が勝つのではないか?少なくとも、お互いに好調なだけに
簡単に勝負は決まらないだろう。

そんな予想をしながら見守った、日馬富士関と琴奨菊関の大一番でしたが
立ち合いからうまく左差しの形になった琴奨菊関が
一気に土俵際に運び、体勢の崩れたところを突き落としと一方的な展開で勝利しました。


この一番の勝敗を分けたものは、間違いなく立ち合いです。
琴奨菊関は、立ち合いで迷いなく全力で踏み込んで行きましたが
これは、簡単な決断ではなかったはずです。


日馬富士関は、立ち合いで変わる、動くことがある力士です。
それ故に、全力で踏み込んでぶつかるということは、
相手に変化された場合大きく態勢を崩し、敗れることを意味します。
優勝がかかる大事な一番ということを考えて
万全な相撲を取るならば
相手の出方を想定し作戦を立てる事は間違った選択ではありません。

事実、日馬富士関関はそのような立ち合いを見せました。

連日見せた突き刺さるような当たりではなく、
まず相手の勢いを殺すために、張ることを選択しました。
それは、琴奨菊関の馬力を考慮しての作戦であり
これから起こる事象へしっかりとした対応という点において
賢明な判断を下したと言えなくもありません。

しかし、琴奨菊関は
あえて立ち合いで動かれて、無様に敗れるという最悪のシナリオを想定しつつも
その迷いを捨て、己の馬力にかける立ち合いを選びました。

その結果
迷いのない素晴らしい立ち合いを生み、日馬富士関の賢明な張りを無力化させ
圧勝につながりました。

相撲自体は、簡単に決着がつきましたが
そこに至るまでの、両者の心理的な葛藤と決断という面で
非常に見応えのある一番でした。


迷いを捨てる決断のできた、琴奨菊関は素晴らしかったです。

また、優勝に向けて勝ちのみにこだわるのなら
変化することを選んでも良かったところを
全勝で駆け上がってきた大関の挑戦をあえて真っ向から受け止めた
横綱の矜恃を見せてくれた日馬富士関も称えるべきだと感じます。


さて横綱3連覇を成し遂げ、いよいよ優勝が見えてきた琴奨菊関。
ただここからは、優勝のプレッシャーが日に日にかかってくるはずです。
初めて体験するであろう全勝で優勝に突き進む重圧をはねのけて相撲が取れるのか?
13日目の取り組みも注目しましょう

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