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精神面のもろさを露呈した、稀勢の里関。平常心で戦うことのむずかしさ。2016年初場所9日目


九日目の取り組みが終わりました。

白鵬関の変化が取りざたされているようですが、
個人的には変化も技の一手と考えているので
特に批判される事ではなかったのではと感じています。

ブーイングが出たという記事も目にしますが、
どうにも観覧している方は白鵬関に批判的な気がしてなりません。
それだけ、いい相撲を見たかったという期待の裏返しかもしれませんが。


さて、本日取り上げたいのは4敗で事実上終戦宣言となった
大関、稀勢の里関です。

前日敗れて、これから負けられないというところに苦手の碧山関。
これは、今の状態だとあっさり負けてしまうかもと懸念した通り
いいところなく敗北してしまいました。

合口が悪いということはわかっていました。
しかし、碧山関は今場所1勝でしたから決して調子が上がっているわけではありません。
本調子で無い相手になぜこんなにも
一方的に敗れたのかどうにもわかりませんでした。

そんな消化不良状態の私の疑問が聞こえたかのように、
解説の玉ノ井親方が、わかりやすく説明してくれました。

「合口が悪いのがわかっているから、しっかり左を差したい。
そのために、相手を見て立ち会おうとする。
ただ、見るに注意が向きすぎてしまい、踏み込みが足りなくなり
碧山関の馬力を受け止めきれず、一方的に敗れた。」

なるほど!なんとわかりやすい解説。ありがとうございます。

となると、やはり問題の多くは稀勢の里関の精神状態という事になります。
ただ、勝負どころで緊張して力を出せない
精神面のもろさはずっと指摘され改善できていない部分です。
簡単に、修正できるものではないのでしょう。
というより、平常心で相撲を取り、勝つということは
我々が想像している以上に困難な作業なのでしょう。


最近、「大相撲名力士風雲録」という雑誌が出版されました。
その中で、北の湖氏のインタビューが掲載されており、
こんな話をされていました。

「横綱になってから、負けることが怖くなった。負けたあと、一番勝てば気持ちを切り替えられるが
連敗でもしたら、逃げ出したいぐらいの不安に襲われる。
その繰り返しだった」


横綱とはこのようなプレッシャーと戦っているんだと驚くとともに、
それに準ずる大関の地位が生み出すプレッシャーも相当なものがあると推察できます。
しかも、稀勢の里関は地位の重みに加え
10年ぶりの日本出身者の優勝を強く期待されています。
本人もそれを自覚している分だけ、重圧がかかります。
このような状態で、「平常心で闘えよ」というのはあまりに乱暴な考え方なのかもしれません。


ただ、それでも私は稀勢の里関に期待したい。
時折見せる、横綱陣を圧倒する底力は横綱の地位に見合う力です。
なにより、精神的な重圧に打ち勝った稀勢の里関を見たいのです。

今場所の優勝は99.9なくなりましたが、それでも残りの相撲でどのような戦いを見せるのか、
どのように気持ちを切り替えて臨んだのかという部分に注目しようと思います。


まずは、今日10日目
同じように大関の苦しみを味わう豪栄道関と
どのような一番を見せるのか。期待しましょう!

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