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独善的に振舞う白鵬は大相撲界のラオウになれば良い



■通算6度目の厳重注意と貴乃花親方外しを進言する独善ぶり


白鵬の独善的な行動が止まらない。

九州場所の嘉風戦で見せた物言いと、
千秋楽での優勝インタビューでの発言と振る舞いが問題視され
厳重注意を受けた白鵬だったが

今度は、貴乃花親方を冬巡業から外すよう進言したとのことだ。

どのような意図があっての発言かは定かではない。

今までの日馬富士暴行事件の経緯を考えると
貴乃花親方に対する不信感からの言葉であることが推察される。

それが真実であるならば、あまりにも自分本位な独りよがりな行動と
言わざるおえない。

以前から指摘されてはいたが、
日馬富士の事件発覚以降
白鵬の振る舞いは、目に余ることが多くなっている。


■力を拠り所に、自分中心に振舞う姿は北斗の拳のラオウのようだ


白鵬は、通算6度目の厳重注意を受けていることからわかるように
熱くなると自制が効かなくなる一面を持っている。


白鵬は、NHKのニュース番組に出演した際
その点について

「土俵上に立つと、もう一人の白鵬が出てきて止めることができなくなる」

と語っている。


ただ、白鵬が問題視される行動を起こす理由は、
置かれている環境にも原因があると考えられる。

それは、置かれている立場だ。


白鵬は、優勝40回という大記録が物語る通り圧倒的な強さを
誇っている。

その強さにおいて、並ぶものはいないという状況が
土俵上でダメ押しを見せるなど他者への思いやりにかける行動を助長しているのだ。


圧倒的な力を背景に、独善的に振舞う最近の白鵬は

まるで北斗の拳に出てくるラオウのようだ。


白鵬の強さは相撲ファンが皆認めている。
歴代最高の記録を次々と更新して見せたのだから。

しかし、その振る舞いによって手放しで賞賛することができなくなってしまっている。

ラオウというヒールを続けていては、多くのファンから共感を得ることは難しいだろう。


白鵬



■白鵬がラオウ化した責任は、相撲ファンにもある


白鵬が、ここまで横暴になってしまったのは白鵬自身の性格による所も大きい。

しかし、
相撲ファンの行動が白鵬を変質させてしまった事は否定できない。


平成25年の九州場所で
白鵬が稀勢の里に敗れると、
観客の万歳三唱が館内をこだました。

白鵬が強すぎる事が指摘されていた時代だからこそのリアクションだったのかもしれないが、
大相撲が低迷する時代の屋台骨を支えた
白鵬に対してあまりにも配慮が欠けていた。


そして、平成27年初場所13日目。

白鵬と稀勢の里の一番は取り直しの末
白鵬が勝利したのだが、
取り直しの判定に不満を持った白鵬は

「自分の勝ちは明らかで、子供でもわかる事」

と発言し
御法度の審判批判を行なったのだ


取り直しとなった土俵際の攻防は、ビデオで確認しても判定を下すのは容易ではなく
審判部の取り直しの決断には妥当性があった。

そのため、白鵬には
相撲ファンのみならず普段相撲に関心のない人々からも
大きな批判が浴びせられた。


白鵬の審判批判は、確かにまずかったが
その発言の背景には
外国人力士に不利な判定が多いという
審判部への不信感があった。

例えば、日本出身力士には物言いがつくにも関わらず
同じような状況で外国人力士には
物言いがつかないという場面が散見されていた。

白鵬には、不平等な現状をわかってほしいという気持ちがあったはずだが
思わぬ批判を浴びる形となってしまったのだ。


どんなに頑張っても理解してもらえない。

土俵上で真摯に戦い続けた白鵬にとって
思いがけない世間の冷たい反応は
小さくない挫折だっただろう。

鬱積した怒りは、白鵬を歯止めの効かない勝利追求者に変えてしまったのだ。


審判批判から約一年後。

平成28年、春場所、夏場所と
相手を破壊しかねない肘打ちまがいの立ち合いを見せ続けて
連覇を果たしたのだった。

それは
北斗神拳伝承者に選ばれず
挫折を経験したラオウが
力で世界を席巻しようとする様に
良く似ている。


ラオウ白鵬は我々が作り出したものでもあるのだ。


■土俵を圧倒的な強さで席巻し続ける大相撲覇者を目指せ


白鵬は、大相撲の歴史上最強と言って良い実績を上げてきた。

だからこそ、その強さに見合った心も備えてほしいと思っている。

つまり最強以上の、最高の横綱になってほしいのだが、
これは多くの相撲ファンが求めていることではないだろうか?

しかし、
白鵬の振る舞いを見ていると、
求めるものはあくまでも勝つことであり、徹底的に強さを追求する考えのようだ。

しかし、相撲界はは北斗の拳のような強さこそが善である
殺伐とした暴力に溢れた世界ではない。

礼節を重んじるのが、大相撲の世界だ。

だから、今の白鵬に戸惑うのだ。

相撲ファンは、その強さを褒め称えたいのに、同時にその振る舞いに眉を潜めなくてはならない
複雑な心理状態に落ちてしまう。

白鵬について考えれば考えるほど
今の白鵬をどう評価すれば良いのか苦しむのだ。


考え抜いた結果、私は、白鵬に強さのみを求めたいと思う。

強さは、横綱として絶対的に必要なものであるのだから
それを徹底的に追及する姿は、ある意味間違ってはいない。

土俵を、圧倒的な強さで席巻し続ける横綱であり続ければ良いのだ。

つまり、完全にラオウとなり
世紀末覇者ならぬ大相撲覇者を目指せば良いのだ。



ラオウ役を今後も続けるならば、
相撲ファンの求める理想の横綱像から大きく離れることになり
さらに多くの批判を受けることになるだろう。

ただ、一方で純粋な強さを求める姿は熱狂的な支持者もつかむことが
できるだろう。

だから白鵬には、まだ超えられていない記録
双葉山の連続勝利記録69勝をぜひ更新してほしいと思う。


その時、白鵬は誰も並ぶことができない最強力士であることを証明できるのだから。


白鵬のさらなる進化を期待したい。

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