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白鵬は「最強の横綱」から「最高の横綱」に変わらなければならない



◼︎2017年九州場所は白鵬の強さが突出していた


2017年九州場所は、千秋楽を待たずに白鵬が40回目の優勝を決めた。

11日目の嘉風戦で、1分近く判定に抗議した事で大きな批判を受けたものの、
14日間横綱として強さを見せ続けたのはさすが白鵬である。


今場所は最終的に9名の関取が休場し、番付上位でも3横綱1大関が休場場所となった。

ライバルとなるべき横綱、大関の不在が白鵬の優勝を容易なものにしたという指摘する人もいるかもしれない。

しかし、3横綱2大関が休場した秋場所では、日馬富士は苦しみ抜いてなんとか賜杯を抱くこととなった。

ライバルの有無は関係なく、優勝する事はどの場所でも簡単な事ではないのだ。

そして、今場所の優勝は優勝回数40回という前人未到の記録達成につながる事を白鵬は認識している。

通常の場所以上に一番一番に重圧のかかっていた事は間違いないはずだ。

そんな中、圧倒的な強さを見せて優勝した白鵬の精神的な強さ突出しており
まさにそれこそ、他の力士を寄せ付けない強さの秘訣だと感じられるのだ。


◼︎重圧に負けた平幕二人。いつも通りの相撲を見せた白鵬


白鵬は14日目に優勝することになったわけだが、
千秋楽まで優勝の行方が決まらない可能性は十分にあった。

北勝富士と隠岐の海の二人が2敗で追走していたからだ。

しかし、彼らは14日目に敗れた。

しかも、両力士共に今場所見せてきた良い相撲を取れずに敗れている。


隠岐の海は、玉鷲の突き押しに一方的に後退させられた後、はたき込みに屈し土俵に倒れこんでしまった。

今場所、持ち前の粘り腰で勝利を掴んできたが、この日の相撲は柔軟性に欠いていた。


阿武咲に敗れた北勝富士も、同じだ。

北勝富士は、阿武咲が引き技で呼び込んだ際に、押し出そうと突きを見せたが
腰が入っておらず押し切ることができなかった。

勝ちたいという気持ちが先立ってしまったのか、豪栄道戦で相手の首投げをしっかり警戒して対処した冷静さは
見られなかった。

結果、阿武咲に逆転負けを喫することになってしまったのだ。


対する白鵬は、優勝がかかる一番で今場所最高の厳しいかち上げで立ち合い遠藤を圧倒した。

この心の強さが、優勝するものと優勝を逃してしまうものの違いなのだろう。

常に揺れない精神的な強さを持つ白鵬だからこそ、
横綱の地位で優勝を重ねることが可能なのだ。


◼︎白鵬は最強から最高の横綱に変わらなければならない


日馬富士が暴行事件を起こし、稀勢の里、鶴竜が復活できるか不確かな事から、
白鵬はこの先もまだまだ角界最強の座を明け渡す事はなさそうだ。


個人的には、横綱としての強さだけでなく他者に対する優しさを磨いて欲しいと思う。

14日目の取り組みで、すでに力を抜いた遠藤への最後の一突きは明らかなダメ押しであり、
見ていて気持ちの良いものではなかった。

対戦相手に、無用な手心を加えずあくまでも強さを追求する白鵬だからこそ
これほど強い横綱になれた事は理解している。

しかし、40回という前人未到の優勝回数で、
白鵬は歴代最強の横綱である評価をさらに確かなものにしたはずだ。

であれば、「最強」の横綱に
優しさも兼ね備えた
「最高」の横綱を目指すべきではないだろうか?


大相撲界は日馬富士の事件で大きく揺れた。

あの事件で
大相撲には、根強い暴力が未だに残っていると世間は認識したはずだ。

白鵬が厳しい相撲を取り続けることを、世間はさらに受け入れづらくなっていくことだろう。



白鵬は、この先も第一人者として大相撲を引っ張って行かなければならない立場にある。

そのためには、まず白鵬から態度を改めたことを世間に示さなくてはならない。

つまり、無用な乱暴さの代表である駄目押しや、根強い批判のある懸賞金を受け取る所作を
改善する必要があるだろう。

白鵬ほどの大横綱であるからこそ、我々は強さ以上のものを求めてしまう。

大相撲が野球賭博問題などの不祥事で低迷した際に、屋台骨を支えてくれたのは白鵬だ。

その白鵬に再び大相撲を支える役を担わせた上に、強さ以上を求めるのは
過度な要求であることは、十分承知していうる。

しかし、大相撲がさらなる発展を続けていくためには白鵬という男に頼るしかないのだ。


白鵬が、最高の横綱になることを願ってやまない。

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強さと優しさも兼ね備えた横綱に白鵬はなれるだろうか?

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