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3場所ぶりの白鵬戦に挑む遠藤。勝って飛躍のきっかけを掴むか?


大相撲九州場所は13日目を終えた。

この日、首位を走る白鵬が結びの一番で
宝富士のいなしと出し投げで2度あわやのところまで追い詰められた。

しかし、そこは横綱白鵬。
2度の危機を、信じられない反射神経で土俵際で堪えて、逆転勝利を収めたのだった。

薄氷の勝利となったものの、結果的に
白鵬の身体能力と高さとここ一番の勝負強さをまざまざと見せつけられる形となった。

白鵬は、厳しい相撲に勝利したことでこのまま優勝に向けて突き進むことができそうだ。


そして、14日目は前頭9枚目ながら、今場所好調の遠藤が白鵬の対戦相手を務めることになった。

2敗で優勝争いに絡む隠岐の海との対戦を期待した解説の元横綱北の富士からは、不満の声も漏れたが
今場所遠藤は9勝を挙げて調子は悪くないため、面白い対決になりそうだが、
遠藤に勝機はあるだろうか?



■今場所の遠藤は、内容が非常に良い


当ブログでは、今場所の幕内力士の取り組みを採点しているのだが
13日目までの採点の結果

遠藤は、白鵬、北勝富士、貴景勝に次ぐ4位につけている


【参考ページ】
「2017年九州場所13日目 たぶん幕内最速採点 白鵬薄氷の勝利で首位をキープ」
http://sumo1982.jp/blog-entry-156.html


今場所前頭9枚目ということで、3役以上の対戦は未だないものの
怪我で苦しめられた膝の状態は悪くないようで、低く鋭い立ち合いが
初日から光っている。

そして、得意の左差し右上手の形に持っていくのが非常に速い。

また、12日目の妙義龍戦では相手の突き押しに廻しが取れないと見ると
瞬時に切り替えて突き押しで応戦し勝利する判断力の良さを見せているのだ。

白鵬とは、今年の夏場所以来3場所ぶりの対戦となるわけだが、
今場所の遠藤であるならば、何かをやってくれる可能性は十分にあると感じている。


■華々しいデビューから膝の怪我との戦い。そして今日の横綱戦にたどり着いた


振り返って見ると、遠藤は学生横綱となった後幕下付け出しで大相撲のキャリアをスタートさせ
史上最速の所要3場所という速さで新入幕に駆け上がった華々しい経歴の持ち主だ。

異例の出世ぶりと端正な顔立ちから、一気に角界の人気者になったが
新入幕から4場所で早くも前頭筆頭に躍り出るなど、実力も兼ね備える力士となった。

ここから数場所上位陣に跳ね返される停滞もあったが、
持ち前の対応力で、課題だった立ち合いの馬力を着実に克服しつつあった。

そして、いよいよ三役を狙えるかという評価も高まっていたのだが、
遠藤はここから、思わぬ挫折を迎えることになる。

平成27年春場所5日目に膝半月板損傷・前十字靱帯損傷の重症を負い、
途中休場を余儀なくされたのだ。


その結果、上位陣に通用する立ち合いの力強さは失われた。
それどころか、膝の状態と付き合いながらの戦いが続き、思うような相撲が取れなくなってしまった。

苦しい土俵は続き、平成28年初場所には誤魔化し続けた膝の状態を悪化させ
再び途中休場となり、翌場所にはとうとう十両陥落となってしまった。

この時期は、稀勢の里が綱取りをかけて注目を一身に集め、
御嶽海、正代といった若手が台頭したこともあり、低迷する遠藤は半ば忘れられた存在となっていた。

相撲中継でも話題に上がることも少なくなり、
もう終わった力士であるという扱いの記事もネットで見受けられるようになった。


しかし、遠藤は腐ることはなかった。

十両で11勝の成績を上げてすぐに幕内に返り咲くと
続く夏場所でも、11番勝って復活をアピールした。

そして、今から1年前の平成28年九州場所で
白鵬から、初の金星を挙げて存在感を示して見せたのだった。


ただ、左膝の怪我は完治が難しく、
再び上位の壁に阻まれて前頭上位で勝ち越せず、番付を落としてまた上位に挑戦するという流れを繰り返し
未だに三役に手は届いていない。


また、今年の名古屋場所では右足の靭帯を痛め再び途中休場となるなど
完全に波に乗り切れているわけではないのだ

それでも。
先場所2桁勝利を挙げ、再び今日第一人者白鵬と結びの一番でぶつかるところまで戻ってきたのだ。


■絶好調の白鵬を敗ることができれば、一皮むけるはずだ。


そうすれば、白鵬を倒すことができるかと問われるならば、
昨年勝利した九州場所同様、自分が得意の左差しの形をいかに早く作ることができるということに尽きるだろう。

もしくは、顔面を張りに来る横綱の動きに乗じて
前廻しをつかむことができれば白鵬より先に攻め込むことができる。

鍵は、とにかく立ち合いで自分の得意の形になれるかにかかっている。


前日の取組では、すでに三役常連となった玉鷲を攻め立てたものの
相手の強烈な突き押しの前になすすべなく土俵を割ってしまった。

番付上位の力は、今場所ここまで戦って来た相手とはレベルが違うことを
再確認できたはずだ。


今場所の白鵬は、近年稀に見る出来の良さを初日からキープしている。
おそらく、今日戦う白鵬は遠藤が過去に対戦した6回の中で最高の状態に
あるといっても過言ではない。

その白鵬から金星を獲得するのは容易なことではない。


ただ、この一番に勝てば、2場所連続2桁勝利という成績だけでなく
好調の大横綱白鵬を破る力が自分にはあるんだという大きな自信を手に入れることができるのだ。

そうすれば、今までどうしても超えられなかった三役の壁も、強い気持ちで超えることができるだろう。


若手のエースと言われて久しい遠藤も、すでに27歳となった。

この場所は、貴景勝のようなさらに若い世代の台頭も目覚ましい。

遠藤が番付を駆け上がっていくためにも、もう足踏みしている時間はないはずだ。

この一番で白鵬に打ち勝って、飛躍の足がかりとしてほしい。


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遠藤スマイルは見られるか?

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・相撲ポイント
15日間の幕内力士の相撲を最高点10点最低点0点で採点

6点・・・特筆すべき内容がない勝利
5点・・・特筆すべき内容がない敗北
※不戦勝は6点

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