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稀勢の里の左足首の怪我は深刻だ。 悪化する前に休場すべきだろう



九州場所も、6日目を終了し中盤戦に突入した。

3場所連続休場からの復活をかける稀勢の里もここまで4勝2敗と奮闘している。

後半戦を待たずに2敗というのは、
横綱の成績としては、物足りなさが残るが
休場明けの力士として考えるのであれば、
まずまず及第点と言えるだろう。

しかし、その相撲内容はかつて稀勢の里が見せてくれた相撲とは
比べられないほど安定感にかけるものだった。



◼︎優勝した場所で稀勢の里が見せてくれた安定感と力強さ

稀勢の里が、優勝した今年の初場所、春場所の土俵を振り返ってみると、
その姿には抜群の安定感があった。

左を差し込めば相手の動きを阻み
右上手を引けば完全に相手の動きを封じることができた。

そして、それを支えたのは強靭な足腰の強さだ。

立ち合いで優位に立つ出足の良さ。

左差しを警戒する相手を崩す必殺の左からの押っつけの破壊力。

相手に攻められても粘れる体の重さ。

これらは、日々の稽古で培った足腰の強さが支えていたのだ。

絶対的な左からの攻め、強い足腰。

この二つが稀勢の里の強さの生命線だった訳だが、
今の稀勢の里にはそれが失われてしまった。

◼︎左上腕の怪我は未だに相撲に悪影響を及ぼしている

今場所の稀勢の里は
春場所の12日目に負った左上腕部付近の負傷の影響を未だに引きおり
得意の左差しの緻密さが失われてしまっている。

左を差すことはできるのだが、左手でしっかりまわしを掴むことができなくなっているようだ。

5日目、松鳳山戦は薄氷の勝利となったが
左の下手を引いて松鳳山の動きを止めることができれば
あそこまで追い詰められることはなかっただろう。

そして、左上腕の怪我は右腕にも影響を及ぼしているようだ。

今場所、稀勢の里が右上手を引く場面は未だになく
それどころか右腕は相手を抱えるのみで上手を探る動きすらない。

左上腕が痛むために、右腕を思うように使えないのか?
それとも、左下手をガッチリと引きつけることができないことがわかっているので、
あえて取りづらい右上手を引くことをやめているのか?
どちらかはわからない。

しかし、確かなことは左上腕の負傷は未だに稀勢の里の相撲に悪影響を及ぼしていることは疑いようがないということだ。


◼︎左足首の怪我が決定的に稀勢の里の相撲を悪くしている

左上腕以外にも、稀勢の里の相撲の質を落としているのが、足腰の衰えだ

4日目の貴景勝との一番で、稀勢の里は相手の突き押しにただ後ろに下がり土俵を割ってしまった。

貴景勝とは夏場所で一度対戦しており、その時も下から突き起こされていたが
しっかりと堪えて突き落としで逆転を見せていた。

進境著しい貴景勝が突き押しにさらに磨きをかけていることは理解していたが、
ここまで残せないほど足腰が弱っているのかと思わず首を傾げてしまった。

これは名古屋場所で悪化した、左足首の怪我が影響していると考えられる


今場所の稀勢の里は左足の状態が相当悪いのだ。

その証拠に、今場所敗北した初日玉鷲戦と4日目貴景勝戦、薄氷の勝利となった5日目松鳳山戦では
明らかに左足を浮かせてかばっていることがわかる。

さらに、稀勢の里は今場所6日間で5回
右足で踏ん張って立ち合っている。

しかし、優勝した春場所から左足首の怪我が悪化する前の名古屋場所2日目貴景勝戦までは
ほぼ全ての取り組みで左足で踏ん張って立ち合っているのだ。

左足が十分な状態でないことは明らかだ。

左足をかばうことで、
立ち合いの出足も勢いを失い、相手の攻めに耐えることもできない。

そして左足で踏ん張れないため
左の下手を引いても腰が入っておらず、簡単に切られてしまい
本来なら一撃で相手を崩すほどの押っつけも
威力がなくなっているように思えてならない。

左上腕の怪我以上に、左足首の怪我は稀勢の里の相撲に悪影響を及ぼしているのだ。

◼︎今場所は、夏場所の状態よりも状況が悪化している

九州場所前、稀勢の里の状態は非常に良いという触れ込みだった。

しかし、今場所のここまでの相撲内容を見る限り、
左上腕を痛めた直後の夏場所の方が良い相撲を取れていたと感じられる。

名古屋場所で負った左足首の負傷の影響を隠しきれないのだ。


左足をかばいながら相撲を取り続ける今の状態では、優勝することは不可能と言っていいだろう。

そして、怪我を悪化させる事が目に見えている。

3場所連続休場で横綱としての責任を果たせていないこと、
日馬富士の暴行事件で角界が動揺していることを考慮して
稀勢の里は、手負いの状態でも土俵に上がらなければならないと考えているのかもしれない。

しかし、足首の怪我は完治が難しいため、これ以上怪我を悪化させると
本当に早期引退に繋がりかねないのだ。

4場所連続休場は不名誉な記録ではあるが、今年2回優勝しているだけに
まだ進退問題には発展しないはずだ。


稀勢の里が途中休場という英断を選択することを願っている。

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