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2017年九州場所初日 不安顔の稀勢の里に横綱の強さはなかった


いよいよ九州場所初日。

満員御礼で迎えた土俵では、熱戦が繰り広げられたわけだが、
2017年九州場所は波乱の幕開けとなった。

日馬富士、稀勢の里の2横綱が初日から黒星を喫したのだ。

稀勢の里002


◼︎新三役の阿武咲は非常に出来が良い

日馬富士は、先場所破れた阿武咲にリベンジを狙ったが、
伸び盛りの阿武咲に呑み込まれた格好になった。

阿武咲は立ち合いの出足が非常に良く、そこからの攻めも非常に速かった。
横綱の鋭い攻めに一歩も引かなかったのだ。

インタビュールームでも、横綱撃破に浮ついたところはなく
精神的な落ち着きが感じられる。

状態の良さが窺える阿武咲は、今場所も期待できそうだ。


◼︎稀勢の里は心の迷いが相撲に出た

そして、もう一人金星を献上してしまったのが、横綱稀勢の里だ。

稀勢の里は、秋場所を全休して九州場所に復活をかけている。
場所前の稽古では好調との報道も多く、
復活の可能性は高いと思われたが、見せた相撲は期待されたものとは
全く違っていた。


立ち合いで、3度合わず4回目の仕切りでなんとか成立となったが
明らかに、稀勢の里が手をつけずに立ち合い不成立となっており
振る舞いに迷いがありありと浮かんでいた。

相撲内容も、得意の左差しになりかけたが下手を引かずハズ押しのみ。

そして、右の上手も取らず前に出るため
対戦相手の玉鷲は下がったものの、しっかり体を残せていた。

そもそも、四つに組む相撲を型に横綱となった稀勢の里だが、
今日の相撲は不十分な押しのみしか見せず本来の相撲ではなかった。

そして、玉鷲が逆襲の突き押しを見せると
上体が起きてしまい簡単に土俵を割ってしまった。

解説の元横綱北の富士が、足腰のもろさを指摘していたが
3場所連続休場前の稀勢の里は、相手に押されてもこんなに簡単には下がらなかったはずだ。

怪我による稽古不足が、土俵上で露わになってしまっている状況だ。

玉鷲とは過去10回の対戦で9勝。
負けも不戦敗で、土俵で負けたことはなかった相手だ。

相撲協会も、休場明けの横綱に配慮して玉鷲を選んだと思われるが
お得意様相手にこの内容では、先行きは決して明るくない。

2日目の相手は、日馬富士を破った阿武咲だ。

ここで破れるようなら、再び途中休場もありえる。

いきなり正念場を迎えることとなった稀勢の里がどのような相撲を取るのか?

2日目はそこに注目しようと思う。


◼︎九州場所初日最速採点

さて、本場所の開催に伴い、各力士たちの相撲を採点したいと思う。

10点満点で採点し

勝者は基準点6点。
敗者は基準点5点。

で計算し、そこから内容に合わせて加減点を行なっていく。

千秋楽を終えて、誰がトップに立つのだろうか?

早速対戦順に採点してみよう。

2017九州場所初日相撲内容採点



◯妙義龍:6.5
●:誉富士

妙義龍が鋭い出足で十両の誉富士を問題にせず。初日から鋭い動きを見せた。


◯錦木:6
●大奄美:5

立ち合いから大奄美が攻め込んでいったが、いなされて体勢を崩してしまった。
錦木は立ち遅れたものの、反転攻勢から一気に押して勝利した。


●琴勇輝:3.5
◯安美錦:6.5

十両優勝決定戦でも立ち合いが合わなかったが、琴勇輝は今回も2度つっかけた。立ち合いで呼吸を合わせない悪い癖は直したい。
勝負は安美錦がしっかりと立ち合いでぶつかってから、素晴らしい上手投げでの勝利だった。


●豪風:5
◯輝:6

立ち合いは豪風優勢だったが、
輝が回り込む豪風を上手く突き押して土俵外に押し出した。


●隠岐の海:4.5
◯朝乃山:7

朝乃山が立ち合いから双差しの体勢となり、一気に隠岐の海を破った。
隠岐の海は、何もできず敗北。


◯碧山:5.5
●勢:5

碧山のかち上げで、勢の足が止まってしまった。
そこから碧山の一気の叩き込みは乱暴ではあったが、タイミングが良く勢はついていけなかった。


◯魁聖:6
●大栄翔:5.5

小兵の大栄翔が果敢にのど輪で攻めるが、大きな魁聖の圧力に屈してしまった。


◯遠藤:6.5
●千代丸:4.5

諸手突きの千代丸を遠藤は前みつ掴んでしっかり耐えた。
そこから突き押しで遠藤が千代丸を圧倒した。遠藤の好調さが窺える。


◯大翔丸:6.5
●正代:4.5

低くぶつかり、おっつけながら前に出る千代丸の完勝だった。
全く何もできなかった正代は、かなり状態が悪そうだ。


◯千代翔馬:6
●栃ノ心:5

立ち合いの呼吸がずれ、先に立った栃ノ心が前に出るが
千代翔馬が上手く回り込んで肩すかしで勝利した。


●宝富士:5
◯荒鷲:6

荒鷲の張り差しは効果的で、宝富士の左差しを許さなかった。
そして土俵を上手く使って叩き込んで勝利した


●千代の国:5
◯逸ノ城:6

動きの速い千代の国が、立ち合いから攻めたが
逸ノ城が相手を上手く捕まえて、上手を掴んで押し切った。
逸ノ城が、受けの強さを生かした格好になった。


●照ノ富士:4
◯北勝富士:6

照ノ富士が、立ち合いを嫌ったのは迷いの表れだろう。
得意の右四つになったものの、責めきれず北勝富士に簡単に押し返されてしまった。
怪我をしている左ひざをかばうように、あっさりと土俵を割ってしまった。

北勝富士が良いというより、照ノ富士が状態の悪さが露呈した一番となった。


◯松鳳山:6.5
●嘉風:5

同じタイプの力士同士の対決となったこの一番。
松鳳山が回転の良いつっぱりを見せ嘉風もつっぱりながら前に出た。
最後は、松鳳山の上手いいなしの嘉風がついていけず手をついた。


◯御嶽海:5.5
●栃煌山:5.5

御嶽海の出足が良く、栃煌山はズルズルと後退した。
土俵際栃煌山が上手く下手投げを打ち勝利したかに見えたが、
栃煌山の足が出ており、軍配差し違いで御嶽海が勝利した


●千代大龍:5
◯高安:6

互いにぶちかましを得意とする二人の対決。
かち上げを見せた高安が、優位に立ち一気の引き落としを見せ千代大龍を下した。


◯豪栄道:6.5
●貴景勝:5

豪栄道の立ち合いの突進力が非常に良かった。前に出る強さに貴景勝はまともに引くしかなかった。
期待の若手を圧倒した豪栄道はかなり期待して良さそうだ。


◯玉鷲:6.5
●稀勢の里:3.5

立ち合いから左が入った稀勢の里だが、回しが引けず勝負を決められない。
体勢を整えると、玉鷲が威力のある突き押しで稀勢の里を一気に押し切った。


●琴奨菊:5
◯白鵬:7

琴奨菊が激しい当たりを見せるが、
白鵬は全く動じない。
右四つ左上手のかたちを作ると、投げの一閃で簡単に琴奨菊を破った。
白鵬に全く不安がない。


●日馬富士:5.5
◯阿武咲:7

日馬富士の立ち合いは低く鋭かった。
しかし、阿武咲は横綱に負けないほど低く鋭かった。
当たった後に押っ付けて前に出た阿武咲の積極的な攻めに
日馬富士は体勢を崩し土俵に転がってしまった。
初日から幸先の良い金星獲得となった。

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※不戦勝は6点

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