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阿武咲の白鵬越え。新三役12勝はあり得るのか?


九州場所を前にまた全休力士の知らせが届いた。

角界随一の人気者宇良が、先場所の不詳の影響で
九州場所の出場辞退を決めた。

鶴竜休場も相まって、九州場所への盛り上がりに水を差す事態となったが
場所前の稽古で、明らかに本来の動きを出せていない状態と報道されていただけに
全休も仕方がないだろう。

膝の怪我は完治が難しい。
番付を落としてでも治療に専念してほしいと思う


さて、九州場所に参加する力士達は、いよいよ最終調整に入っている。

その力士達の中で九州場所での活躍を特に期待されているのは
21歳の若武者阿武咲だろう。


■九州場所は再び白鵬超えの機会

連日の相撲報道に目を通すと
阿武咲は、九州場所前の稽古で非常にいい準備ができたようだ。

とくに、横綱白鵬が阿武松部屋に出稽古に来てくれるという幸運に恵まれたことで
稽古の質を大きく高めることができた。

白鵬は依然角界の第一人者であり、そんな相手と胸を合わせることは
現役最強力士の強さと、自分の力を知る絶好の好機なのだ。

白鵬と阿武咲の三番稽古は、
15番取って白鵬の11勝と横綱が格の違いを見せつける形になった。

さすが白鵬といったところだ。

しかし、完敗を喫したものの阿武咲は4番勝つ事ができた事は
大きな財産となったはずだ。

なぜなら、白鵬が強いことは十分理解したが状況によっては勝つ可能性があるという
手ごたえを掴めたからだ。

この経験は九州場所の土俵で活きる事になりそうだ。


白鵬は、稽古後のインタビューで
阿武咲が白鵬もなし得なかった
新入幕3場所連続2桁勝利の記録を残した事を尋ねられた。

その際に、
「新三役で、自分は11勝している」
とたしなめた。

自分の記録を超えられるか?と阿武咲をたきつける格好になったが、
果たして阿武咲は先場所に続いての白鵬超えの新三役で12勝を達成できるだろうか?


■阿武咲にはまだ上位陣との対戦経験が少な過ぎる

結論から言うと、阿武咲の新三役での12勝は、ほぼ可能性がないと言っていいだろう。

なぜなら、白鵬と阿武咲は新三役時点での経験値が違うからだ。

白鵬は、平成17年の初場所に新三役となったが
平成16年の秋場所、九州場所と前頭上位として、横綱大関と対戦している。

新三役の場所を、すでに上位陣と数多く経験した状態で臨めているのだ。

一方、阿武咲は
先場所、横綱日馬富士や元大関照ノ富士を破る活躍を見せたものの、
対戦したのは序盤戦で両力士共にまだまだ本調子とは言えない状態だった。

そして、九州場所では、未だに対戦経験のない横綱との対戦が組まれるのだ。

つまり、阿武咲が新三役として臨む場所は、
同時に本格的に15日間上位戦が組まれる初めての場所となるのだ。

三役格という未知の状況で、
格上の強敵と初対戦が組まれる中12勝を挙げるというのは
あまりにも無謀といっていいだろう。

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白鵬とのぶつかり稽古で砂をかぶりながら立ち向かう阿武咲


■新三役の勝ち越しは難しい。気軽に戦うべきだろう

「阿武咲はどこまで出世できるのか?横綱大関の新三役成績から分析する」
http://sumo1982.jp/blog-entry-123.html

上に挙げたのは、以前過去の横綱大関が新三役でどのような結果を残したかをまとめたものだ。

調べたところ、6場所制定着以降、誕生した横綱の新三役最高記録は11勝である。
つまり、新三役での12勝は歴代横綱がなしえなかったとてつもない記録と言えるのだ。

もし、阿武咲が12勝以上を上げるならば
新入幕4場所連続2桁の新記録も同時に達成することになり
一気に阿武咲フィーバーが日本列島を席巻する可能性もある。


ただ、調べを進めると歴代の横綱、大関の新三役の結果は平均すると
約7.4勝となっている。

つまり、横綱大関と出世した力士ですら新三役の勝ち越しは難しい状況なのだ。
あまり期待しすぎるのは酷である。


果たして阿武咲は九州場所でどのような結果を残すのだろうか?

阿武咲は白鵬との稽古後に
「新三役を意識せず取組に集中する」

と力強く答えてくれた。

阿武咲は何かやってくれるのではという期待を持たせてくれる力士である。

もしかしたら、ミラクルが起きることもないわけではない。

日曜日初日を迎える九州場所では、
阿武咲にひそかな期待を持って観戦してみようと思う。

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