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あの男が帰ってくる。上位キラーの曲者、安美錦


前回の投稿では、九州場所の再入幕を果たした琴勇輝を取り上げさせてもらった。

今回も、九州場所の再入幕力士について触れたいと思う。

相撲ファンならみんな大好き、安美錦についてだ。

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■三賞11回、金星8個、三役経験15場所の実力者

8場所ぶりに幕内での相撲を取る安美錦は、すでに39歳で
幕内力士としては最高齢となる。

大相撲の世界ですでに20年以上を生きてきた大ベテランなのだが、
その名は、上位キラーとして有名だ。

2003年、初場所で大横綱貴乃花から初金星を挙げたことを皮切りに
奪った金星は実に8個。

特に、全盛期には当時第一人者であった横綱朝青龍からも4個の金星を獲得している。

いかに上位陣を恐れさせる存在であったかが、うかがい知れる。


また、その実力を証明するように

殊勲賞4回
敢闘賞1回
技能賞6回

と実に三賞を11回獲得しているのだ。

経験も豊富で、関脇6場所、小結9場所と三役15場所在位を記録している。


そして、土俵上で見せる相撲はまさに変幻自在。

時に突き押し、時に叩く。

立ち合い変化することもあれば、鋭い出足で正面から力強く
ぶつかることもある。

このようなつかみどころのない相撲は、まさに経験豊富な安美錦の真骨頂なのだ。

そして、技能賞を6回獲得した多彩な技は角界随一と言っていいだろう。

今挙げた内容だけで、
安美錦が、実力と実績を兼ね備えた力士であることが実感できる。

■右膝の怪我との戦い

安美錦は、実力十分な力士だ。

考えてみると、これだけの実力の持ち主が、なぜ大関に上がれなかったのだろうか?

それは、過去に負った右膝の怪我が影響している。

2003年7月場所。今から15年近く前だが、
その場所で右膝前十字靭帯と半月板を損傷する重傷を負ってしまったのだ。

それ以降、膝の怪我と付き合いながらの相撲を余儀なくされたことで
三役経験こそ豊富なものの、連続で2桁勝利を挙げるような安定した成績を残すことが
難しい状態なのだ。

その結果、大関昇進には縁のない力士となってしまっている。

膝の怪我との戦いは、未だに続いており、
2016年に入ると、思うように相撲が取れなくなった。

初場所で前頭筆頭だったが、そこから2場所途中休場、全休場所1回と振るわず名古屋場所終了時点で
15年近く勤めていた幕内の座から陥落することになった。

その時、安美錦はすでに37歳であったことを考えれば、幕内で戦うことはもうないだろうと予想された

しかし、そこから十両在位7場所は負け越しわずかに1回と健在さをアピールし、
今回九州場所で幕内復帰となったのだ。

安美錦の不屈の闘志と、自分の身体の理解とケア、相撲に対する思考力が
39歳にして奇跡のような再入幕を生んだのだろう。


■ユーモア溢れる性格で大相撲を盛り上げてくれるだろう

上位を脅かす実力、怪我に屈しない精神力。

これだけで魅力的な安美錦だが、ユーモア溢れる性格にも定評がある。

特に、勝利者インタビューのコメントは真面目に答えることもあれば
少し笑いを織り交ぜたりと、自身の取り口にも似たつかみどころのなさを見せて
視聴者を楽しませてくれる。

例を挙げると、
2016年名古屋場所は安美錦は全休となったが、弟弟子の宝富士の勝利者インタビューの際に
「安美錦関は元気です」
と弟弟子の口でインタビュアーを笑わせていたのだ。

遊び心のある安美錦ならではのエピソードだ。

「毎日の相撲に全力を尽くす」と言った通り一辺倒の受け答えに終始する
力士たちは、ぜひ見習ってもらいたい。



簡単にまとめただけでも、いかに安美錦が魅力的な力士かがわかってもらえただろう。

ただ、すでに39歳と言った通り、年齢的にはいつ引退してもおかしくない。

もしかしたら、再び膝の怪我が悪化しすぐに十両陥落もありうる。
その時は、今度こそ再入幕はあり得ないのかもしれない。


しかし、今は九州場所で再び安美錦が戦う姿を見られる幸運を喜び、
その相撲を目に焼き付けるべきだろう。

変幻自在の相撲と、得意のユーモアで大相撲を盛り上げてくれる安美錦に
期待したい。

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Author:momiji
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・相撲ポイント
15日間の幕内力士の相撲を最高点10点最低点0点で採点

6点・・・特筆すべき内容がない勝利
5点・・・特筆すべき内容がない敗北
※不戦勝は6点

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