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御嶽海の横綱昇進の残り時間はあと4場所?三役在位場所と横綱昇進の関係を探る



九州場所開催まで、あと3週間を切った。

どの幕内力士達も、幕内最高優勝を目指して稽古に励んでいることだろう。

その中でも、私はある力士に注目している。

若手筆頭の実力を誇る、関脇御嶽海だ。




■白鵬の歴代最多勝記録をかけた一番で勝利する勝負強さ

御嶽海の大相撲デビューは、大学時代の学生横綱、アマチュア横綱という華々しい実績から、
幕下付け出し10枚目からのスタートとなった。

その実績に違わぬ活躍ぶりで、所要4場所にして早くも新入幕を迎えると、
そこからも順調に出世を重ね、所要10場所で小結に昇進している。

持ち味は、突き押しの強さにあるが
四つに組んでも力を発揮することができる。

また、足腰が非常に安定しており、簡単なはたきなどには倒れず
立ち合いの出足も威力がある。

そして何より評価が高いのは、その勝負強さにある。

稽古場では、格下の力士に簡単に敗れることもあるが、
本場所になると別人のような相撲を取るのだ。

その勝負強さは、2017年名古屋場所で
横綱白鵬との歴代最多勝記録更新をかけた一番で勝利したことでもうかがえる。

もう一つ、勝負強さを物語る例をあげたい。

御嶽海は秋場所で、本来の足腰の強さが見られず、序盤戦は簡単なはたきで
敗れるなど黒星が先行した。
そして、7勝7敗の成績で千秋楽を迎える。

千秋楽の相手は難敵嘉風。
この場所の調子を見ると、勝利は難しいと考えられた。
相撲内容も終始嘉風のペースだったが、土俵際逆転のはたき込みでなんとか勝ちを拾い
関脇の地位を守ったのだ。

土壇場で勝つ勝負強さと精神的な強さは、若手力士の中でも群を抜いていると感じられる。


■年6場所制以降に誕生した横綱の三役在位場所から御嶽海の横綱昇進の可能性を探る

秋場所で勝ち越した結果、御嶽海は、九州場所で関脇の地位を維持することになり
これで5場所連続三役の地位を維持していることになる。

前述したような実績から、
御嶽海は若手力士が台頭する中でも、その筆頭と評価は高く
ゆくゆくは大関、そしてその先の横綱という地位も狙える逸材であるが
果たしてどこまで出世をすることができるだろうか?

今回、年6場所制以降に誕生した26名の横綱の三役(大関は除く)在位場所を調べ
それが横綱昇進とどのように紐づいているかを分析した。

横綱昇進のために残された時間が、御嶽海にどれほど残っているのかが
この調査から浮かび上がってくるはずだ。


早速データを見てみよう
横綱と三役在位の関係性

■平均値で考えると、御嶽海の横綱昇進に残された場所は、あと4場所

調べて見て驚いたが、
26名の横綱の三役在位場所数の平均は、8.9場所。

つまり、たったの9場所である。


すでに秋場所時点で、御嶽海は関脇を4場所、小結を1場所経験しているため
三役在位が5場所となる。

平均値を基準とするならば、あと4場所なので
1年以内に大関に上がらなければならないということになる。


ただ、図で見るとわかるように
関脇在位の記録を基準とするならば、最長記録を持つ三重ノ海は12場所関脇を経験している。
御嶽海は残り8場所の余裕がある。

そして、
直近で横綱となった稀勢の里は、三役在位平均9場所を軽く超える22場所を記録している。
それを考えると、
まだ横綱昇進に向けて焦る段階ではないのかもしれない。


■関脇の地位に居続けることは停滞につながりかねない


御嶽海は着実に実力をつけてきた。

それは、九州場所も含め三役にすでに1年近く定着していることが証明している。

ただ、関脇の座を維持するためには勝ち越しの8番をあげれば済むが
大関に上がろうとするならば、1場所平均11勝が必要になる。
そして、それを3場所連続で行う安定性も求められる。

秋場所、なんとか勝ち越したものの、御嶽海は上位戦を1横綱1大関のみとなっている。
上位陣に休場者がいなかったら、勝ち越せたかは非常に不確かだ。

大関に上がるためには、もう一皮むける必要が確実にあるのだ。


もう一つ、気になるところがある。
それは年齢だ。

力士の現役寿命は伸びており、4横綱は皆30歳を超えているものの
やはり30歳というのは一つの節目になる。

先ほど三役在位場所が多かった例として、三重ノ海、稀勢の里
の名前を挙げたが、両横綱は共に15歳で大相撲の道を進んでいる。

プロとしてのキャリアが長い分三役在位も長くなっている可能性が高いのだ。

御嶽海は、若手とはいえすでに24歳。
まだまだ若いが、例えば21歳の阿武咲や貴景勝らと比べると
若手然と構えて居られるほど余裕がないのも事実だ。

つまり、関脇に長くとどまっている余裕はそれほどないのだ。


関脇在位最長記録を持つのは、元大関豪栄道だが、
関脇時代、豪栄道は記録について聞かれると
「停滞しているとしか感じない」
と答えている。

大鵬、北の湖、千代の富士、貴乃花、朝青龍、白鵬。
大横綱と言われる面々は、
皆三役を10場所以下しか経験していないのだ。
大関の壁など感じずに軽々と出世しているのだ。


御嶽海はどうなるだろうか?

大関の壁を通過し、関脇の座を良い意味であっさり捨てることができるのか?
それとも、前述した豪栄道のように苦しんでその座を守り続けるのか?

まずは、九州場所で大関昇進の足がかりとなるような活躍を見せたいものだ。

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