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若手の優勝は実現するのか?約60年間の優勝者の番付から分析する


相撲界は今新たな局面を迎えている。

今までの相撲界は、白鵬時代は長く続き、その対立軸として稀勢の里の出世物語に胸を躍らせたファンは多かったことだろう。

しかし、稀勢の里は横綱に昇進したことで持たざるものではなくなり、白鵬との対立構造が成り立たなくなった。

そして、白鵬が緩やかにだが確実に衰えていることを考えると、白鵬時代も最終盤に入ったと言って良いだろう。

つまり新たなヒーローが求められているのだ。


先場所、3横綱2大関が休場したこともあり多くの新鋭が台頭した。

白鵬もなし得なかった新入幕から3場所連続2桁勝利を達成した阿武咲を筆頭に
三賞を受賞した貴景勝、朝乃山
そして、横綱を破った北勝富士など多くの名前が挙がる。

加えて、
関脇として経験を積む御嶽海
調子を落としているものの、スケールの大きい相撲を取れる正代。
秋場所に2桁勝利を挙げて番付上位に上がりそうな
遠藤、大翔丸

など、
若手は着実に育っているのだ。


ここまで多くの力士が育ってきているのだから、そろそろ
上位陣に対して下克上を果たしたいところだ。

つまり、九州場所は、若手が賜杯を抱く姿を見たいものだ。


しかし、記憶を辿ると最近は横綱、大関の優勝しか思い出すことができない。

果たして関脇以下の力士たちが優勝したケースはどれほどあるのだろうか?


今回は、九州場所で先ほど名前の挙げた力士たちの優勝の可能性を探るべく
年6場所制が定着して以降の、約60年間の優勝者の番付を調べてみた。
場所数にして353場所分である。


結果は、若手にとってなかなか厳しいものになったが、
ぜひ確認してもらいたい。


年6場所制以降の番付ごとの優勝者



■さすが横綱という圧倒的な勝率

グラフを見てもらいたい。
まず目を引くのが、353場所のうちの66%を横綱が優勝しているということだ。

これをみると、横綱という地位に就くものは一線を画するのであることがよくわかる。


そして大関の優勝回数は全体の24%。

もっと優勝回数が多いイメージがあるが、
数字からは横綱の間隙を縫って優勝しているという印象を受ける。


■約60年間で関脇以下の優勝は全体の1割しかない


さて問題はここからだ。

なんと、過去約60年の歴史の中で
関脇、小結と平幕を合わせても優勝は全体の1割しかないのだ。

つまり、本場所で関脇以下が優勝する確率は10%なのである。

正直驚きの数字だ。


横綱大関の力は圧倒的であるということが今回のデータが
明らかにしてくれた。

いくら実力をつけてきたとはいえ、九州場所で名前を挙げた若手達が優勝を飾るのは
厳しいと言って良いだろう。


■白鵬全盛時代の2010年代は大関以下の優勝回数が最低

さらに厳しい条件がある。

10年ごとに区切って番付ごとの優勝回数を調べると
各年代ごとに大関以下の優勝が10回以上あるのだが、
白鵬全盛の2010年代は10回と各年代で最低なのだ。

白鵬という絶対的な存在が、他の力士の優勝の可能性を著しく下げているのだ。

ちなみに、2010年代の関脇以下の優勝回数はたったの2回。

優勝率にすると、4.3%である。

数字だけを追うと、関脇以下の優勝の可能性はかなり厳しいということがわかる。



約60年の優勝者番付を紐解いた結果、若手達にとって悲観的なものとなった。

しかし白鵬を始め、休場明けの横綱大関が多い九州場所はまだ可能性のある場所だと
考えられる。

厳しい数字をはねのける、力強い若手の活躍を九州場所では期待したい。

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