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鶴竜はイマイチな横綱で終わってしまうのか?



秋の巡業も終わりが見えてきた。
各力士は本場所に向けて、ペースを上げて稽古に励んでいることだろう。

そんな中、3連続休場となり九州場所に再起をかける鶴竜も
精力的に稽古を続けている。


名古屋場所での途中休場後、師匠の井筒親方が
「次の場所は進退をかける」
と発言していることもあり、九州場所は鶴竜にとってこれまで以上に大事な場所となる。


だが、そもそもなぜ鶴竜はここまで追い詰められた状況に陥ってしまったのか?

これまでの経緯を振り返ってみたいと思う。




▪️確かな相撲技術と器用さで番付を上げていく

鶴竜は、横綱まで順調に上がってきた力士ではない。

初土俵から十両に上がるまで4年近くかかっており、
これはのちに横綱に上がる、白鵬や稀勢の里に比べ倍に近い期間になる。

自身の相撲のように、実直に一歩づつ稽古を積んできたのだ

ただ、飲み込みは非常に早く
まわしを切るなどの相撲技術や日本語の習得はスムーズだった。


それを物語るように、幕内に上がった鶴竜は、前捌きや差し身の上手い技術の高い力士として評価されるようになった。

技術に裏打ちされた、確かな下地に加え
突く、叩くを器用にこなすオールラウンダーぶりを見せた鶴竜は番付を着実にあがっていくと
2012年春場所には関脇として、初めて優勝争いを繰り広げた。

この場所では千秋楽に敗れ、優勝を逃すが
12勝を上げたうえに白鵬を諸手突きで圧倒するなど
土俵上で存在感を見せるようになった。

そして、翌場所には大関に昇進することになる。

▪️責任感の強さから相撲が固かった大関時代

関脇時代、自由自在の攻めで上位陣を苦しめた鶴竜だったが
大関に上がると、その相撲は変化する。

突く引くと勝つために伸び伸びと取っていた相撲が、しっかり受けなければと無理に四つに組むような場面が増えた。

その結果、相撲が固くなり大関に求められる優勝争いを演じることはおろか、
2桁勝利を挙げることも難しくなっていた。

状況が変わったのは2014年。
初場所で力強い相撲を見せ、初日の黒星以降破竹の14連勝を見せた。

優勝決定戦では、白鵬との力の差を見せつけられ賜杯を逃すものの、
準優勝と大関になってから初めて結果を出したのだった。

綱取りをかけた春場所も鶴竜の勢いは止まらない。
先場所に引き続き、14勝を挙げ初優勝を飾ったのだった。

しかも、白鵬に先場所の借りを返す勝利を収めるなど内容面も充実していた。

この結果を受けて、横綱審議委員会で鶴竜の横綱昇進が議論された。

優勝決定戦まで持ち込んでの準優勝と優勝という2場所の結果と
鶴竜の謙虚で実直な人柄を評価して
横綱審議委員会は満場一致で鶴竜の横綱昇進を認めたのだった。

ここに、第71代横綱鶴竜が誕生した。

■最高位の重責と怪我の影響で、横綱としての評価は芳しくない

横綱としての鶴竜を評価するならば、イマイチな横綱ということになってしまうだろう。

横綱として2回優勝を経験したものの、
2015年秋場所の優勝は、優勝争いを演じる稀勢の里に対して立ち合い不成立を含め
2度変化を見せて勝利を掴むためになりふりを気にしていられない余裕のなさが目についた。

しかも、千秋楽では手負いの照ノ富士に本割で破れるなど相撲内容は決して芳しくなかった。

2回目の優勝となった2016年の九州場所は、14勝1敗で成績内容共に素晴らしい出来だったが
横綱としての強さを見せられた場所は、この場所のみだろう。


横綱として、優勝争いに絡むのは年に1回程度で
格下への取りこぼしも多い。

過去の横綱との比較でも明らかで
鶴竜の横綱としての成績は勝率0.688である。

年6場所制以降の横綱28名で勝率7割を切っているのは8名であることを考えても
横綱としては、下位3分の一のグループに属すことになる。

成績面でイマイチな横綱という評価は避けられないだろう。


鶴竜の良さは、相撲技術の高さと、突き押しやはたきをタイミングよく繰り出す器用さにある。
しかし、大関時代も同様だが、横綱という地位に見合う相撲、相手を組み止めての四つ相撲を取ろうという、
意識が強すぎるのかその良さが活かしづらい。

特に最近は、右足首の怪我などの影響で変化や格下相手にも
消極的にはたきを見せる内容で横綱として質も高い相撲を見せられていない。


■怪我が完治せず結果が出せないのであれば、引退せざるおえないだろう。

鶴竜の状況は、かなり深刻だと言っていいだろう。

横綱として、内容のある相撲が取れていないということに加え
2017年は4度の休場と結果も伴っていないのだ。

鶴竜は、大関時代を含め2014年から年に1度は優勝してきているが、
慢性化してきている右足首の怪我の状態が良い場所は、優勝することができている。

逆に言えば、怪我が治らなければ優勝争いに関わることすらできない状態なのだろう。

つまり足首の怪我が完治できないのであれば、この先も横綱の地位に見合った活躍を
することができないということになる。
それはつまり、引退という決断をせざる負えないということだ。


2017年九州場所は、鶴竜の横綱としての正念場になる。

九州場所が再生の場所になるのか?
それとも、終わりを決断する場所になってしまうのか?

横綱鶴竜の意地を見せてくれることを期待したい。

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