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なんでもありの白鵬に勝つために、なりふり構わず対抗すべきだ



前回、前々回と2016年以降の白鵬の立ち合いについての投稿を行なった。

「乱暴な相撲なしでは白鵬は優勝できない。2016年以降のデータは語る。」
http://sumo1982.jp/blog-entry-112.html

2016年以降の白鵬の全取組を調べた結果、
実に立ち合いの全体の5割近くが、「張り手、張り差し、かち上げ」と言った横綱らしくないとされる
乱暴な立ち合いである事がわかった。

自身の衰えを、荒い立ち合いで補っているように見えるが
勝利に強いこだわりを持つ白鵬だけにこの先もこの立ち合いを続ける事が予想される。

なぜなら、この立ち合いを積極的に行なった場所では
対戦相手をそれこそ血祭りにあげて優勝してきたからだ。

対戦する力士たちは、この危険な張り差しかち上げの対抗策を
未だに見つける事ができていない。

第一人者である白鵬が、勝つためにダーティーとも言える手段を取っているのだから
対戦相手も変化したり、顔面を張ったりとあらゆる手段を講じなければ
勝利を掴むことは難しいだろう。

ただ、ここで疑問がある。

2016年以降の白鵬の取り組みを取り組みを見ていてたが、
白鵬に対して変化したり積極的に顔面への張り手で攻める力士はほとんどいなかった。


◼️番付上位者には顔面への張り手や立ち合い変化は無作法という暗黙のルール

対戦相手が、白鵬に変化や荒っぽい攻めをみせないことには訳がある。

それは、番付上位者に顔面を張ったり立ち合いで変化を行うのは、
角界の礼義に反するという暗黙のルールがあるのだ。

特に、最上位に位置する横綱に対してはそのルールが強く意識されていると感じる。

対白鵬となると、従来激しい突き押しを見せる玉鷲や嘉風も
おっつけたりいなしたりといった攻めに変わってしまうのは、
前述した角界の慣習も影響しているだろう。


ただ、これは正式なルールというわけではなく、横綱に顔面への張り手を入れることも
立ち合いで変化することも禁じられている訳でないのだ。

本当に勝ちにいくならば、多少の無礼は目を瞑ってでも
そう言った戦法を選んで良いはずなのだ。

対戦力士が、白鵬に対して顔面を張ったり変化しないのは訳がある。


◼️白鵬にマークされると漏れなく来場所以降厳しい攻めが待っている

白鵬に顔面への張り手を行うことは戦術としては有効だ。

普段張られ慣れていないこともあり、
白鵬は張り手を受けると頭に血が昇り、張り返してくる。

その分脇が甘くなり、差し身の上手い白鵬に差し勝つ可能性が高まるのだ。


しかし、この戦術を実行するには覚悟が必要だ。

実行した瞬間から白鵬に、マークされることになるからだ。

白鵬にマークされることは、油断ならない相手と警戒されることに他ならない。


白鵬が、厳しい張り差しやかち上げを行う相手は、伸び盛りの若手力士や油断ならない地力のある三役経験者が多い。

前者で言えば、遠藤や御嶽海、正代。
後者で言うなら、
宝富士、玉鷲、栃煌山、嘉風、十両に落ちる前の妙義龍
となるだろう。

名前を見ればわかる通り、皆油断ならない力士達だ。
白鵬も実際に土俵上で戦い、警戒すべき相手と認識しているのだろう。

だからこそ、乱暴な立ち合いで相手の動きを封じてくるのだ。


白鵬が嫌がる戦術を取るということは、名前を挙げた力士達と同じ対応をされるということを意味するのだ。



■白鵬に勝利したとしても、来場所厳しい攻めが待っている


白鵬に警戒されることを覚悟し、厳しい攻めを選んで勝利しても
そこで終わりではない。

白鵬は、本場所で敗れた相手には翌場所開催前に必ず出稽古を行なっている。

そこで、負けた相手と申し合いを行いしっかりと来場所の対策を立てるのだ。

これは昭和の大横綱千代の富士も行なっていたやり方であり、
苦手意識を克服する一つの手段なのである。

一つの負けをおろそかに考えない、横綱として真摯な態度と言えるが
それを受ける側はなかなか辛いものがあることは容易に想像できる。


白鵬との申し合いが、楽なものでは決してないだろう。

むしろ、相手は苦手克服のため激しく攻め立ててくるであろうし
自分が優位であることを刷り込ませるために徹底的にしごかれる可能性も高いのだ。


そして、場所前にこってりかわいがられた後に
本場所では、苦手を克服した白鵬の厳しいかち上げが待っている。

参考をあげると、2016年春場所初日に勝利した宝富士は
翌場所しっかりと立ち合いからかち上げを入れられている。

これらは、白鵬による強者だからできる圧力だ。

「俺に勝つことでこんなにも苦しみを味わうことになる。
それでもお前は俺に勝とうとするのか?」

と。


白鵬には未だに角界でトップの実力を誇っている。

白鵬に対抗しようとすれば、厳しい攻めが待っているのだから
少なくとも正攻法で戦って、潔く負けた方が良いと考える力士も増えるのも仕方がない。


■白鵬の強者の圧力を乗り越える力士の出現が待たれる。

白鵬に対し、激しい戦術や変化を選ぶことは大きな苦痛を伴うことがわかった。

しかし、なんでもありで攻めてくる横綱相手に正攻法で勝つことは非常に難しいことは
白鵬が肘打ちかち上げ戦法を選んで優勝した4場所で2度も全勝優勝していることからも、明らかだ。

対戦する力士達は、白鵬に対し、勝つためになんでもありの厳しい攻めを選択すべきなのだ。

特に突き押し上手な力士達、
若手で言えば、貴景勝や阿武咲。
中堅ベテランで言えば、松鳳山、玉鷲
あたりが、徹底的に喉輪や張り手を行なっていけば良いのだ。


荒い相撲に対して、荒い相撲で返せば即ち土俵が荒れることになる。
本来なら、お互い正面からしっかり当たって力を出し合うことが望ましい。

ただ、第一人者がなんでもありの相撲を取るのであれば
対抗する相手もそれに応じて戦術を練る他ないだろう。

そして、白鵬にかち上げでは勝てないと自覚させれば
おそらく正攻法の攻めを取るしか無くなってくるはずだ。


すでに引退しているが、
現在の九重親方、千代大海は
横綱に対しても自分の得意の突き押しを徹底していた。

貴乃花に対しても、朝青龍に対しても変わらず突き押しを行なっていた。

その姿は、見ている側は不快な相撲ではなかったはずだ。
自分の相撲に徹している、真剣勝負している力士の姿だった。

そこに、マナー違反など感じようもなかった。



白鵬と対決する力士は、圧力に負けずに勝つために
なりふり構わず戦ってほしいと思う。

九州場所で、多くの力士が勝利に貪欲な相撲を取ることを期待したい。

喉輪

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