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白鵬は乱暴な立ち合いばかりか?2017年の立ち合いを調べてみる


白鵬は強い横綱である。
そのことについて異論を挟む相撲ファンはほとんどいないだろう。

それでは、白鵬の相撲が好きかと問われると
相撲ファンはどんな反応をするだろうか?

私は、多くのファンが好きではないと答えると考えている。

特にここ2、3年で数多く見せるようになった立ち合いでのエルボーまがいのかち上げや
乱暴すぎる張り手、張り差しに批判の声が多く上がっている。

今回、2017年春場所から名古屋場所までの全立ち合いを確認し
白鵬が2017年本場所でどのような立ち合いを行なってきたかを調べてみた。

立ち合いの荒さが指摘される白鵬は、実際どのような立ち合いを見せているのか?
図を交えながら追ってみよう。


■2017年初場所の全立ち合い
2017初場所白鵬全立ち合い

春場所では、中盤戦に荒鷲、高安に連敗するなどで、結局4敗を喫し優勝を逃している。

立ち合いを見てみると、
まともな当たりや前回しなどを狙うなど、正面からぶつかる立ち合いが9割近くを占めた。

かちあげと張り差しは1回づつ見せたが、かちあげは相手の胸を狙うもので
危険なものではなかった。

張り差しは、千秋楽の稀勢の里で見せたが
優勝をすでに決めた相手に一矢報いてやろうと何としてでも勝つための手段として選択したのだろうか?

■春場所の全立ち合い
2017春場所白鵬全立ち合い


この場所は、足の怪我により5日目から休場となった。

立ち合いは全て正攻法で、正面から当たっていた。

■夏場所の全立ち合い
2017夏場所白鵬全立ち合い
夏場所で全勝優勝を飾るのだが、この場所は本当に荒い相撲が目立った。

立ち合いも、
厳しい張り手や張り差し。顔面を狙ったエルボーかちあげで全立ち合いの7割に及んだ。

ちなみにかち上げの中には、一度張ってからかち上げるという
危険なコンビネーションも数多くあった。
また、11日目栃煌山や千秋楽の日馬富士には
左手を張るのではなく、手を相手の前に出してからかち上げるという変則的な方法も取っていた。

ただどちらも顔面を狙う取り口に変わりはなかった。

ただ、このダーティーと言って良い激しい立ち合いは効果的で
対戦相手は勝機を見いだせず、ほとんど一方的に敗れている。


■名古屋場所の全立ち合い
2017名古屋場所白鵬全立ち合い


この場所は、魁皇を超える幕内通算勝ち星の更新がかかっていた。


そのためか、初日2日としっかり胸で当たる力強い相撲を見せるが、
3日目正代への張り手は完全に顎を狙った掌底と言ってよかった。

あまりの乱暴な取り口に場内騒然としたほどだった。

結局先場所同様、
張り手、張り差し、かち上げで全体の半分を超えている。

ちなみにこの場所は張り差しが1回のみのカウントなのだが
張り差しプラスかち上げの荒いコンビネーションは数多く見られた。

そして、この場所は
嘉風にはかち上げたと同時に動き、高安には左に完全に変わるなど変化も2度行っている。

横綱として褒められない立ち合いは、変化も加えると
全体の65%となる。

しっかり相手の攻めを受けるという、最も尊ばれる横綱像からはかけ離れた
荒い立ち合いばかりが目立っていた。


■2017初場所~名古屋場所の全立ち合い
2017初~名古屋場所白鵬全立ち合い

今回見てきた
2017年は初場所〜名古屋までの立ち合いを合計すると、
エルボー気味なかちあげ、乱暴に顔面をはたく、張り手、張り差しは

全体の43%を占めた。

ここに変化を加えると

全体の47%が、
横綱らしい真っ正面からぶつかる立ち合いではなかったことになる。


横綱朝青龍以降、勝つことに重きを置いて
立ち合いから張り差しなどを行う力士が増えていることはわかっていたことだ。

白鵬も、今回の調査の結果から判断すると
先輩横綱同様勝つためには手段を選ばない横綱という評価になるのは避けられないだろう。

個人的には、敗れはしたものの
2017年初場所で見せてくれた相撲は、真っ向勝負で相手にぶつかる気持ちの良いものだったと考えている。

このような相撲で、賜杯を抱いてくれるならばアンチ白鵬も減っているように感じてならない。

歴史に名を残す実績を残す白鵬だからこそ、勝ち以上のものを求めたくなるのだが、
果たして九州場所はどのような相撲を見せてくれるのか?

注目してみようと思う。

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