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稀勢の里は白鵬には並べない?大関時代の勝率からその強さを検証する


九州場所に復活を期す稀勢の里は
秋巡業で精力的に汗を流しているという報道も多く、
期待が高まっている。

さて、最近稀勢の里の復活に関していろいろな投稿をしているが、
そもそも稀勢の里はどのぐらい強い力士なのだろうか?

打倒白鵬の一番手としてメディアなどから評価されている稀勢の里だが、
果たして、第一人者である白鵬に比肩するほど強さを手に入れることができるのか?

大関時代の勝率を元に検証していきたいと思う。


■日本出身大関陣がふがいなかったことが評価を上げた

大関の勝率+若乃花

上のグラフを見てもらいたい。
これは、若乃花以来誕生した大関の勝率を図にしたものだ。

稀勢の里の勝率は0.714である。
これは、毎場所10.7勝を挙げる成績であり
大関の昇進条件である3場所33勝を
ほとんど達成している素晴らしい成績だ。

日本出身大関に注目してもらいたい。

特に、千代大海、出島、雅山、武双山ら日本出身大関たちが勝率5割を切る
ふがいない結果となっている。
横綱昇進への期待が高まった栃東、魁皇も勝率6割をやや超える程度で
クンロク、ハチナナと揶揄された低迷ぶりとなった。

偉大な大横綱貴乃花の引退後、角界を盛り上げる日本出身大関の不振もあり
貴乃花に次ぐ最年少幕内昇進や3役昇進という実績を上げた稀勢の里への期待をより高めていった。


■白鵬という敵役を得てヒーローに

稀勢の里を語る上で、白鵬に触れないわけにはいかない。

世間的に、稀勢の里に大きく注目が集まったのは
やはり2010年九州場所で白鵬の連勝記録を止めたことが大きい。

それまで、積み上げた星は63個と向かうところ敵なしだった白鵬を止めたことで
力を出すと最強の横綱にも勝てるという印象を世間に強く与えた。

その結果、日本出身力士の優勝が10年近くなかったこともあり、悲願の日本出身力士の初優勝とともに
打倒白鵬の急先鋒に祭り上げられたのだった。


■勝率は若乃花に劣る。

稀勢の里は、新入幕から73場所での横綱昇進となったがこれは昭和以降最も時間がかかっている。
確かに、勝たなければいけないという勝負に敗れ、たびたび綱取りに失敗していた。

しかし、2016年年間最多勝を上げる活躍を見せ
綱取りがかかる2017年初場所を14勝と文句ない成績で初優勝を決めて見せたのだった。
白鵬を破っての初優勝、そして横綱昇進に日本中が大きく湧いた。
それは、白鵬を追い越し稀勢の里の時代の到来を予感させた。

ただ、冷静に勝率を見てみたい。
繰り返すが、稀勢の里の大関時代の勝率は0.714だ。

低迷した近年の日本出身大関と比べると、格段に好成績なため
日本出身力士の中で最強のようなイメージがあるが、
この成績は、若乃花(3代)の大関時代の成績(勝率0.733)に劣るのだ。

優勝回数5回を誇る強い力士ではあったが、横綱での優勝経験がなく
最後まで実績面で弟貴乃花の影に隠れてしまった若乃花より成績で劣る稀勢の里が、
果たして白鵬を上回っているだろうか?

明らかにNoだろう。


稀勢の里は、決して弱い力士ではない。
だからこそ、横綱の地位に就いたのだから。

ただ、白鵬に並ぶのであればもう一皮むける必要がある。


■白鵬に比肩する横綱になれるのか?


2017年、初場所春場所で稀勢の里が見せてくれた相撲は
今まで稀勢の里が見せてくれた相撲から、一線を画すものだった。

相手の攻めをしっかり受ける重い腰、落ち着いた攻め口。
大関時代に苦しんだ精神面のもろさを感じさせない、素晴らしい相撲を見せてくれた。

初場所と春場所の勝率は、0.9。
素晴らしい成績であり、白鵬の横綱としての勝率0.883を超える成績を挙げた。
つまり横綱として戦った2場所は、白鵬に勝率の面で勝っていたのだ。

このままこの相撲を取り続けられれば、白鵬に比肩するライバルになりえることは
数字としても証明されていたことになる。

しかし、春場所の左肩の負傷により事態は変わった。
春場所以降3場所連続休場という苦しい立場に追い込まれているのだ。


ただ、繰り返しになるが初場所春場所に見せてくれた相撲は、
内容、数字の面からも白鵬に負けない素晴らしいものだった。

つまり、復活し元の強さを取り戻すことができれば
白鵬と相対する存在に十分なりうるのだ。


九州場所で華々しく優勝し、復活をアピールしてもらいたいものだ。

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