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全日本力士選手権開催。稀勢の里の連覇以上に鶴竜の危機感のなさが気になった。



10月2日、全日本力士選手権が行われた。

本場所後に行われるこの大会はどうしても存在が忘れられがちなのだが、
結果から話すと、横綱稀勢の里が前回に引き続き優勝を果たしたのだ。


この大会はあくまでも本場所と無関係の花相撲であり
参加した力士たちも、本気だったとは言えない。

例えば、稀勢の里と対戦した千代の国は本来動き回る力士だが
持ち前の立ち合いからの激しい突き押しも動きなく、あえて不利の四つに組んでいる。
むやみに動いて、怪我をするのを避けているようだった。

なにより、決勝戦を戦う力士が直近場所を全休した横綱と内容不振で負け越してしまった
豪風であるということが、そのことを証明しているだろう。

ただ、春場所で負った左肩の怪我が完治せず強行出場を続けた結果、
秋場所全休となってしまっていた稀勢の里だけに、
この優勝は九州場所に向けて、調子を上向かせるいいきっかけになるかもしれない。

ただ、この大会で稀勢の里以上に気になっていることがあった。
それは、鶴竜の状態だ。


前述したようにこの大会は花相撲だ。
多くの力士は本気でなく流しているだろう。
秋場所を稀勢の里同様全休している鶴竜も、あくまで調整程度の気持ちで
土俵に上がった事は理解している。

しかし、対戦相手の勢にまったく力が入らず土俵外に運ばれて敗北した相撲は
「調整中」という言い訳で通る内容ではなかった。
はっきり言って無気力相撲といって良い内容だった。

どんな場面でも、土俵では全力を尽くせと小言を言いたいわけではない。
鶴竜は、自分が置かれている状況がわかっていないのではないかと危惧しているのだ。
つまり、九州場所が本当に横綱として進退をかけた場所になることを実感していないのでないか
という不安だ。


鶴竜は3回の優勝経験がある。
昨年も九州場所で優勝しているという実績がある。

しかし、今年に入って皆勤場所はわずかに春場所1度のみである。
そして、横綱の及第点といわれる12勝以上を上げた場所はおろか、優勝争いに絡んでもいないのだ。
完全に横綱失格の成績である。

それゆえに、師匠である井筒親方は7月場所で途中休場した時点で
「次は進退のかかる場所になる」
と発言した。
9月場所を全休したことで、九州場所はさらに進退をかけるという部分が強調されることになることは間違いないのだ。

九州場所の初日は、11月12日である。
もう1か月半を切っているという状況を考えれば、残された時間は貴重なのだ。
であるならば、たとえ本場所ではないとはいえ貴重な実戦の場を
流している余裕などまったくないはずだ。
むしろ、目の色を変えて優勝を勝ち取りに行くぐらい
集中力を上げていかなければならないのではないだろうか?


大会後、鶴竜は
「違和感がない。巡業が楽しみ」
とコメントしている。
秋の巡業でしっかり調整する算段だとは思うのだが、巡業を楽しんでいる余裕などないはずだと思うのだが。

私は、鶴竜が九州場所も優勝争いに絡めないのなら引退すべきだと考えている。
玄人好みの相撲は、味があり引退は本当にもったいないが
九州場所でも結果を残せないのであれば、今後も復活することは難しいと考えるからだ。


果たして、鶴竜がどれだけ仕上げた状態で九州場所に臨むのか?
不安を抱きつつも、動向に注目していきたいと思う。





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