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現役最強幕内力士は誰だろうか?心技体の3項目を数値化して判定する



2017年も秋場所を終え、残すところ九州場所のみとなった。

現役横綱が怪我により力を出し切れない場所が続くことから、
今後も混戦が予想される。

そんな戦国時代の土俵を制する力士は誰だろうか?
そのためには、幕内力士たちの現在の力を測る必要がありそうだ。


今回、秋場所の幕内力士を心技体の3項目を、それぞれ10点満点で測定したいと思う。

評価の対象となる内容は以下の様に設定してみた。

■心

・勝負づよさ
勝たなければいけない相撲で勝ち切る精神力。勝つために手段を選ばない心の図太さ

・闘争心
引き、はたきを不用意に打たない。強気、気迫を前面に出して積極的に戦えるか?

・土俵態度
立ち合いの見苦しいかけ引きやだめ押しなどを行う力士は、減点する。

■技

・基本技術(脇を締める、腰を落とすなど)が身についているか

・差し身や体さばきの良さ

・絶対的な形があるか?

■体

・身体の大きさ

・怪我をしない体の強さ



それでは採点してみよう。

グラフにまとめると以下のようになった

現役幕内力士_心技体採点



【横綱】

■白鵬 27点
心9技10体8 


土俵上での落着きは相変わらずだが、近頃注意力を欠いた相撲が散見される。
立ち合いの荒い攻めも減点対象だ。

右四つという盤石の型を持つが、怪我の影響かまわしを引かずにせめて土俵際で
逆転される相撲が増えてきている。

足の小指の怪我など箇所箇所に怪我があり休場も増えてきた。
毎場所完調状態では挑めないだろう


■日馬富士 25点
心10技10体5


勝たなければいけない場面で最高の力を発揮する集中力は
角界随一だ。相手をいたわる土俵態度も素晴らしい

低い立ち合いから前まわしを引く形は好調時は手が付けられない

勤続疲労による体のあちこちの故障により満身創痍である。
すべての場所を本調子で戦うことは望めない


■稀勢の里 24点
心8技9体7


綱取りに失敗した経験から、横綱昇進した春場所に見せた相撲は安定感があった

左差し右上手の型は完成の域に達している。腰高ではあるが、稽古で磨いた足腰は非常に強い

以前は怪我とは無縁だったが、2017年春場所での左肩の負傷により
途中休場が連続している。復活が待たれる


■鶴竜 22点
心7技9体6


横綱らしからぬ叩きが目立つが、大事な場面でも力を発揮できる強さがある

差し身のうまさはさすがだ。低い姿勢で前まわしを引けば怖いものはない

今年に入り皆勤場所は1回のみだ。
体は悲鳴を上げている状態で進退が問われる場所が続く。


【大関】

■豪栄道
心6技9体6 21点


弱気になると叩きが目立つ。絶対的有利な状況からひっくり返された秋場所の件もあり
重圧に耐えられる心の強さはまだ見られない

立ち合いから前みつを取りに行く相撲は横綱をも圧倒する。差し身も非常に良い

表には出さないものの、細かい怪我が頻発している。決して大きくない体だけに
体調が成績に大きく左右する

■高安 20点
心6技6体8


優勝争いに絡むと星を落とすなど重圧に負ける場面が目立つ

立ち合いからのぶちかましで大関に上がったが、逆に脇が甘くなる弱点も露呈
まだ確固たる型が見つからない

190cm近い体は大きな武器。休場が初土俵からわずか2回というのも頼もしい

■照ノ富士
心9技7体5 21点


2017年秋場所で負け越し大関陥落濃厚となったものの、多くのカド番をしのぎ、優勝も経験しており勝負強さがある

相手を抱える大きな相撲という持ち味があるが、怪我を悪化させる一因となっている。新たな攻め方を
模索する必要がある

190cmを超える体は大きな武器だが、膝の怪我は深刻な状態だ

【関脇】

■御嶽海
心7技7体6 20点

稽古場では弱いが場所では強いと言われる通り、精神的にたくましい

脇が固く相手を差し手を封じるうまさがある。
低い姿勢での攻めも威力がある。

上背はないのはマイナスだが大きなけがをしていないことは大きい

■嘉風
心7技8体6 21点


勝利を超えた達観した相撲観を持つ。常に積極的な姿勢は評価が高い

立ち合いの出足の鋭さ、前に攻める突進力は上位陣にも脅威となっている

上背はないが、少ない休場数からわかるように怪我に強い

【小結】

■玉鷲 21点
心6技7体8


格上の力士相手になると、相撲が固くなる印象。
技7
押し相撲で技能賞を取るなど、破壊力のある突き押しは大きな武器だ

新入幕から休場がない強靭な体をもつ。体も大きい。


■栃煌山 19点
心6技7体6


負けが重なると、立て直せずに大負けしてしまう傾向にある。

差し身は非常にうまいが、もろ差し以外の攻めに物足りなさを残す。

190cm近い体は大型力士にも引けは取らないが、最近怪我の影響で力強さに欠ける


【前頭】

■栃ノ心 18点
心6技5体7


三役を務めたのち、怪我で幕下まで落ちるがそこから這い上がる精神力の強さを持つ
怪我をしている場所では叩く弱気も見られる

右四つに組めれば強く、横綱とも戦えるが形になれないと簡単に負ける相撲も目立つ

強い足腰と腕力がウリだが、幕下陥落の原因となった右ひざの怪我の影響で力を出し切れない場面も見られる

■琴奨菊 20点
心7技7体6


勝負どころでも力を出し切ることができる精神的な強さがある

左を差して抱えてがぶるという必殺の攻めは馬力十分だ

年齢により、膝の怪我と付き合いながら出場する場所が続いている


■北勝富士 18点
心6技6体6 


初の結びで金星を上げるなど精神的な強さが感じられる

出足の強さに加え、そこから回しを取る器用さがあるが、動き回られる相手に
足がついていかない場面も見受けられる

体格は力士として平均的だが、土俵際で粘れる足腰がある


■碧山 17点
心5技6体6


格上に対して迷いがあるのか、上位陣との対戦では星を挙げられない

突き押しの破壊力は定評があるが、勢いのあった関脇時代からは威力が落ちてきている

大きな身体は武器だが、最近膝の怪我で本来の相撲ぶりが出せていない

■阿武咲 19点
心7技6体6 


上位陣が相手でも物おじしない気の強さは大きな強みだ。

出足の良さに定評があり、前捌きも悪くない。絶対的な型を持てばさらに強くなる

体は決して大きくないが、バネの良さが攻守両面で生きている


■千代大龍 17点
心5技6体6


インタビューでは強気な発言が目立ったが、
2017秋場所優勝争いに顔を見せると、意識しすぎたのか一気に相撲内容が悪くなった。重圧に弱い印象

立ち合いのぶちかましは、相手を一気に運ぶ破壊力がある。直後に見せる叩きも強力

体は平均的なサイズのため、立ち合いで止められると脆さを見せる。不摂生による糖尿病も心配だ


■松鳳山 17点
心6技6体5 


小兵ながら、頭で当たり前に出る積極性は評価が高い。十両に落ちたのち幕内に再度定着する心の強さもある

突き押しに加え、四つも取れる器用さを併せ持つ

179cmと大きくない体だが、俊敏性の高さでそれをカバーしている


■宇良 17点
心6技7体4


小兵だが、正面から立ち合うなど敢闘精神あふれる相撲を見せる

宇良ならではといえる、反応の良さと技の切れは土俵を盛り上げている

小さな体は大きなハンデだ。秋場所に追ってしまった膝の大けがの影響は小さくないはずだ


■正代 17点
心5技6体6


立ち合いで徹底して頭で当たろうとしないのは、ぶつかりを怖がっているのか?
調子が上がらないと無気力と取られる負けも少なくない

差し身のうまさ、土俵際でのうっちゃりなど技術は高いものがある

平均的な身長だが、粘りのある足腰からくる柔らかい相撲は大きな強みだ



■貴景勝 18点
心7技6体5


気風の良い相撲は魅力的で、上位陣の脅威になりつつある

低い体勢からの突き押しという型がすでにあり怪我がなければ上位もうかがう威力を持つ

小柄な体は、リーチのある大柄な力士に対し不利だ。重い体の利点である突進力を磨く必要がある


■逸ノ城 20点
心5技5体10


自分より小さい相手にはたいて呼び込む相撲があり、積極性に欠ける

右四つになれないと力を出せない。相手の力を封じる相撲を取っていきたい

大きく重い体は本当に魅力的だ。素材としては抜群である



■輝 17点
心5技4体8


相手の張り手にも応戦するなど、負けん気の強い場面も見せるが攻められると脆い。

長いリーチからの突き押しは武器だが、まだ上位陣には通用しない

190cmを超える大きな身体は本当に魅力的だが、まだ体を持て余している印象だ


■千代の国  17点
心7技5体5


激しい相撲は、見るものを熱くさせる嘉風に通じる気迫を感じる

突き押し、叩きなど多彩だが、動きすぎて墓穴を掘る場面も

過去に膝を負傷しており、無理ができない身体だ。動きのキレが身上なだけに
調子を落とすと黒星が先行してしまう

■勢 17点
心5技6体6


素直な性格なのか、相手の相撲を殺すようなある種意地の悪い相撲を取り切れていない。

強烈な投げは上位陣にも通用する

長身で懐の深さは大きな武器だ


■千代翔馬 18点
心6技7体5


気迫を感じる立ち合いで相手を圧倒することもあるが、軽量ゆえに簡単に引いて呼び込む相撲も見られる

差し身がうまく、投げのタイミングも良い

軽量ゆえに反応が良いが、重い力士と正面から当たると脆い


■宝富士 18点
心5技7体6


攻めが遅く、積極性に欠けるきらいがある

左差しは強力で、上位陣でも左を差せばしっかり相撲を取ることができる

サイのような頑丈な体は、足腰の強さからくるものだろう。攻められても容易に下がらない


貴ノ岩 18点
心6技6体6


勝負どころでも落ち着いた取り口ができている

まわしを切る技術は高く、攻めに緻密さがある

しこ名の通り、岩のような体の頑丈さで簡単に負けることがない


■荒鷲 17点
心6技6体5


相撲にいやらしさがなく素直過ぎる。白鵬相手に速攻相撲を見せるなど思い切りの良さを併せ持っている

四つ、投げ、張りと何でも器用にできる。最近は投げの強さが増している

細身のため、力勝負ではあっけなく敗れる場面も目立つ


■石浦 16点 
心6技6体4


敢闘精神あふれる力士で、大型力士相手にも簡単に変化を見せない相撲は立派だ

潜るはたくなどだけでなく、押し出しなどの正統派の相撲も取れる力強い取り口が見られる

瞬発力は素晴らしいが、小兵ゆえに立ち合いで立ち遅れると、簡単に持って行かれるケースも多い


■豪風 14点
心5技5体4


以前は立ち合いで力強くぶつかり前に出たが、簡単に引く消極的な相撲が目立つ

立ち合いの出足が鈍り叩きが通じなくなってきている

小兵ゆえに正面からぶつかられると脆い


■大栄翔 16点
心6技5体5


変化や叩きがほとんどない、積極的に攻める姿勢は評価できる

四つでも突き押しでも一定の力を出せるが、しっかりとした型がほしい

決して大きくないが、簡単に下がらない足腰と反応の良さがある


■千代丸 16点
心5技5体6


簡単にはたこうとする場面がみられるが、改善がみられる

緻密さに欠けるが、突き押しには迫力がある

上背はないが、重い体は馬力がある


■大翔丸 15点
心6技5体4


積極的に前に出る相撲は好感が持てる

突き押しは回転が良いが、四つに組まれるとぎこちない

小さな体が足を引っ張り、まだ前頭上位には進出できていない


■佐田の海 14点
心5技5体4


前に出る積極性は買いだが、圧力をかけられると簡単に横に飛んでしまう面を持つ

出足の良さから攻めきる速攻相撲は強みがあるが、器用貧乏でこれという型がない

右足の負傷により、出足の力強さが足りない印象


■錦木 16点
心5技5体6


立ち遅れまいと立ち合いで考えすぎる傾向がある

重い腰からの押し、寄りなど見るべきものがあるが器用さに欠ける

足腰がしっかりしており、簡単に押し負けない力強さがあるがスピードに欠ける


■魁聖 18点
心5技6体7


やさしいところがあるのか、闘志を前面に出したいところ

右四つ左上手になったときの力は大関クラスといって良い。腰高は改善したい

大型力士故に、腰は重いが動きの緩慢さが気になる


■遠藤 18点
心6技7体5


怪我をしてもめったにテーピングをしない心意気は素晴らしい。
千秋楽黒星で連続で負け越すなど勝負弱い一面もうかがえる

相撲の柔らかさ、緻密さは幕内力士の中でも際立っている

2015年に負った膝の怪我が完治せず、いまだにだましだまし相撲を取っている。


■隠岐の海 15点
心4技5体6


本人の性格なのか、ゆっくりと構えてしまっている。もっとガツガツ戦うことが求められる

右上手を取れれば上位にも通用するが、相撲が遅くなりがちだ

長身による深い懐は武器だ。柔らかさにも定評がある


■徳勝龍 14点
心4技5体5


調子にムラがあり、悪いと立て直しができない

突き押しに力強さがあるが、脇が甘い

180キロの重さが押しの強さにつながるが、反応の遅さにも繋がっている


■豊山 14点
心4技4体6


大きな身体に似合わず、引きを見せる消極性が目につく

突き押しに良いものがあるが、不得手の四つに組んだり腰高であったり弱点も多い

体の大きさは上位陣にも引けを取らない。


■朝乃山 16点
心5技4体7


攻め込まれても簡単には下がらない気持ちの強さがみられる

まだまだ脇が甘く、攻められると足がばたつく

ライバル豊山同様大きな体は非常に魅力的だ



ここまで一気に評価をつけて見たが、いかがだっただろうか?
ちなみに、
横綱のみだが同様の採点基準で評価した過去の記事もあるので参考に見てもらいたい。


力は落ちつつも、いまだに最高評価は土俵に立ったら勝つ相撲を取り続ける白鵬となった。
この偉大な横綱を上回る力士は出てくるのだろうか?


今後も幕の内の相撲を追っていきたいと思う。

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プロフィール

momiji

Author:momiji
相撲に関わる色々なランキングを作成しております。

・相撲ポイント
15日間の幕内力士の相撲を最高点10点最低点0点で採点

6点・・・特筆すべき内容がない勝利
5点・・・特筆すべき内容がない敗北
※不戦勝は6点

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